商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2018年3月度 検査結果や工場・産地訪問などで収集した情報で生産者・メーカーと協議し、より良い商品づくりに役立てています

 パルコープでは1991年に食品添加物検査と微生物検査からスタートし、その後、残留農薬検査(2003年~)、東日本大震災後に始まった残留放射能検査(2011年~)、また海外からの輸入精肉の取り扱いに伴い、動物医薬品検査(2016年~)を始めました。また新しく企画される商品が、法基準やパルコープの自主基準に適合しているかの確認、産地訪問やメーカーへの工場点検、店舗の5S・衛生検査も行なっています。

検査の種類 社会問題・事件など パルコープでの対策 実施内容・目的など
食品添加物検査(理化学検査) 食品添加物の多用(1970年代) 独自の「食品添加物基準」を制定し、不使用添加物や制限添加物を決め運用しています 不使用添加物が使われていないか、また、保存料・発色剤の使用・不使用が表示通りかどうか確認しています
残留農薬検査 野菜への残留農薬・加工食品への農薬混入 パル独自栽培基準(ハート栽培)を定め、生産者と共に減農薬をすすめています 事前に残留農薬検査を行い適正かどうか、また、海外工場製造品の残留農薬を検査しています
残留放射能検査 福島での原発事故による放射能汚染(2011年) 残留放射能の事前検査を行なっています 農産物、水産物、加工品も検査。東北中心に17都県の産物を対象に検査しています(ホームページにて毎週報告
動物医薬品検査(輸入食肉検査) 輸入食品(肉)への不安 輸入精肉の事前検査を行なっています 輸入精肉の抗生物質・成長ホルモン剤の残留検査を実施しています(ホームページにて毎週報告
微生物検査 O-157など食中毒 独自の微生物検査基準を定め、食中毒や品質に関わる生菌を検査し、監視しています 食中毒菌(腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオなど)の問題がないか検査しています

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1555件(前年同月1074件)

〈3月度検査状況(18.2.21~18.3.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 1070 1 注意品については再検査、継続調査を実施しましたが、
商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
残留農薬検査 42 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 276 なし 問題ありませんでした。
残留放射能検査 41 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
輸入食肉検査 18 なし 問題ありませんでした。

外注検査に出したもの

1 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

107 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】202件(前年同月257件)

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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