掲載日:2017年12月18日
届いてから長持ちする理由は、野菜が元気だからです(中本さん)パルコープの小松菜といえば「中本農園」さん。 |
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ここ白山(はくさん)市は、小松菜の生産が県内でも一番多く、当社で生産・販売している野菜もメインは小松菜です。生産量は、和歌山県産のものと合わせると年間700トンになります。
もともと、農業高校を卒業した父によって米づくりから始まった中本農園ですが、お米は年に1回しか作ることができないということと、お米の重機が壊れてしまったということも相まって、野菜づくり(レタスの露地栽培)にシフトするようになりました。やがて、手が空いている期間を利用できるハウス栽培も取り入れるようになり、中でも特に小松菜が素晴らしい出来となりました。
1984年、金沢の市場でレタスが低迷し、やむなく売れ残ったレタスを農場で廃棄していました。それを、地元生協の組合員であるわが家に配達に来ていた当時の職員さんが見て、「余っているのならうちでも取り扱ってくださいよ」と声をかけてくださったのがきっかけで、生協さんとのお取引がスタートしました。今では、北陸や名古屋の生協さんと、パルコープ・よどがわ生協さんに出荷しています。
石川県のハウスでも通年栽培している小松菜ですが、外気温が低いため成長に時間がかかります。大阪の組合員さんに安定的に供給するため、暖かい地域で農地を探していました。そんな時、生協つながりで顔見知りだった紀ノ川農協の宇田組合長に相談したところ、紀ノ川農協さんを通じて地権者の方を紹介していただけることに(1993年)。以来、冬季の小松菜は和歌山県産のものもお届けしております。
当社の野菜づくりにおけるこだわりは"土づくり"。一般では売っていない有機質肥料を専門業者から年間契約で直接仕入れています。それができる理由は、生協さんとの安定的なお取引で、ある程度の数量が見込めるから。特に、生協さんの自動注文システムによって、数量のブレが少なくなりました。天気と相場の変動に苦労する中で、「安定」「予測できる」ということは本当に重要です。よく、組合員さんから「生協の小松菜は長持ちする」という嬉しいお言葉をいただきます。その理由は、こうした土づくりにコストをかけられることで元気な野菜が育つから。日々組合員さんに支えられていることを実感しています。
これからも、たくさんご利用いただく分、おいしい野菜づくりでお返ししていきたいと思います!
「小松菜」を使って
小松菜と鮭のスープ煮
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