さんらふれあい子ども食堂

掲載日:2023年12月18日

場所
寝屋川市讃良西町6-1
開催日
毎月第1・3月曜日 17:00~19:00
※曜日が変更になる場合もあります
参加料
子ども(中学生以下):0円 / 大人:協力金300円

さんらふれあい
子ども食堂のみなさん

わがまちの*子ども食堂訪問記 わがまちの*子ども食堂訪問記

 パルコープエリアにある「子ども食堂」を訪問し、活動の様子や運営されている方の思いなどをご紹介します。
 今回は、寝屋川市にある「さんらふれあい子ども食堂」さんです。

家族連れのグループ、中でも小・中学生が多いが、幼児さんも一緒に、大人1人でという方も訪れる

 讃良西町にある会館の1階で開催されている「さんらふれあい子ども食堂」。煮物などの手作りのおかずと、パルコープなどから届けられる冷凍食材をうまく利用してバランスの良い食事を作っている。「今日は骨取りの魚があったので、子ども用にぴったりでした。大人用にはCО・ОP牛肉野菜巻きも」と宮前さん。代表が園長を務める保育園の調理とそちらで開催される子ども食堂の食事も作っている(次号で紹介予定)。
 予約制ではないので、おなじみの家族や子どもで固定されることなく、だれでも気軽に来ることができる場所になっている。

家族連れのグループ、中でも小・中学生が多いが、幼児さんも一緒に、大人1人でという方も訪れる

子どもたちの健やかな成長を支えあい
地域のみなさんどうしがつながるきっかけに

 代表の佐野さんにお話を伺いました。「子ども食堂は、私が代表を務める『特定非営利活動法人そうあい』の主たる事業として、コロナ禍に立ち上げた取り組みです。新型コロナウイルスの蔓延によって急遽学校が休校となり、子どもたちは孤立を強いられることとなりました。日常的にひとりでご飯を食べている子もいた中、コロナでさらに人との接点が希薄になってしまった子どもたちが気がかりで、何かしたいという思いから自主学習の場を設け、親子食堂・学習支援を開催したのが始まりです。
 それからというもの、我々そうあいは、「縁」「支えあい」「生きがい」をテーマに、地域の人々の、また地域活性化の一助になればという想いで子ども食堂やイベントを開催してきました。
 子ども食堂を始めた当初はどうしたら地域の方に知ってもらえるかが課題としてあり、まずはこの場所に来てもらおうと「さんら祭り」というお祭りを企画しました(2020年8月)。自治会や老人会とも連携しながら屋台や出し物を検討し、各地域にチラシをポスティングした成果もあってか、コロナ禍の初回にも関わらずたくさんの方が来てくださり大盛況となりました。それから年2回開催してきて、今で計8回になります。
 このお祭りをきっかけに子ども食堂のことも知ってもらえるだけでなく、手伝っていただいた地域のボランティアさんたちが子ども食堂の方も手伝ってくださったりと、相乗効果で地域とのつながりが生まれています。
 また、さんら祭りでは来場いただいた方にもっと楽しんでもらえるようにと、音楽フェスも同時開催しています。子ども食堂も、お祭りも、音楽フェスも、根本には未来ある子どもたちの健やかな成長を支えあいたい、地域のみなさんどうしがつながるきっかけをつくりたいという想いがあります。

 そうあいがNPO法人として立ち上がったのは2021年からで、それまでは任意団体としてやっていました。しかし子ども0円で食堂を続けていくために、補助金制度は活用した方がいいと考えたのです。補助を受けるとなったら行政から調理場など指導も受け、改善すべきとことは改善しました。食材は、パルコープさんや大阪市からいただく他、足りない分は協力金や補助金で買い足しています。

食べて帰られる方はトマトスープもあり、温かくほっこりする

 今は基本この場で食べて帰られる方が多いですが、パック詰めしてあるのでお持ち帰りもOKです。前はお届けもしていて、パックにしておいたらすぐ届けられるというのもあって。

ご飯を共に食べる
価値ある時間を提供したい

 実はもう一ヵ所、鶴見区でも子ども食堂をやっていまして、そこは「里っこ子ども食堂」と言って、みんなの里っこほいくえんで月に1回開催しています。私はそこの園長をやっています。(詳しくは次回の子ども食堂訪問記にて)
 里っこ子ども食堂の方は小さい子どもとその親御さんがメインですが、こちらは小中学生や大人も幅広い世代に利用いただいています。保育園まで迎えに行ってからここへ親子で来たり、おけいこ終わってから来たり、部活終わりに友だちどうしで来たり、みんなにとっての居場所になっているようです。いつも来てくれる人はだいたい決まっているんですが、うちは予約制にはしていないので、何食出るか読めません。今のところ30〜40食くらいですかね。その辺は、献立と調理を担当しているスタッフが臨機応変にやってくれています。(※大人の方はできるだけ事前にご連絡いただくようにしています)。
 やっぱり子どもが集まるところには笑顔とあったかい雰囲気が流れますね。本当はもっとやりたいんですけど月2回が限界と感じています。その分できる限り続けていきたいです。これからも、子どもも保護者の方も一緒にゆっくり食事を楽しみながら、会話をしてもらい、温かいご飯を共に食べることの本当の意味を味わえる価値ある時間を提供したいと考えています。また近隣の家族が集まることで、地域の繋がりが活性化し、地域のコミュニティの形成にも寄与できると考えています。そして引き続き地域の方に喜んでもらえるような、地域に笑顔が溢れるようなイベント・活動にも取り組んでまいります」。

食べて帰られる方はトマトスープもあり、温かくほっこりする

★子ども食堂の年間スケジュールをホームページで掲載していますが、開催日時は変更になる場合がありますので、会場前のポスターをチェックしていただくか、お気軽にお問い合わせください。

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