西アフリカのベナンで、3歳未満の栄養不良児に地元でとれる食材を使った栄養満点のおかゆを週3日、朝に提供しています。対象児の母親自身が子どもの栄養や衛生状態を改善できるよう研修もしています。父親にも家計を食費に割くことの理解を促したり、栄養ある作物の栽培技術を伝えたりしてきました。
　各家庭で栄養豊富な食材を食べられるようになってきましたが、コロナ禍で収入が減り、また日常食であるトウモロコシ、大豆、食用油などが1.5倍以上の値段になり、家計はかつてなく苦しい状況になっています。しかし、ハンガー・フリー・ワールド（HFW）は、小グループごとの研修の実施、会場に入る前の手洗い、マスク着用の徹底などをして活動を続けています。
　「感染症が拡大し始めた頃、お母さんたちは、西洋人しか感染しないと思い込んでいました。しかし、辛抱強く感染症対策の必要性を伝えたことで、予防に取り組んでくれるようになりました」と、村の住民で事業に協力している先輩お母さんのガンデさんから報告がありました。