2017年09月20日

2016年度 第6回 パルコープ被災地支援職員研修報告

<2016年3月17日(金)~3月21日(火)>

◆参加メンバー◆5名(敬称略・所属は研修時のもの)
石原 秀邦(平野支所)、安原 章夫(寝屋川支所)、坂井 崇司(都島支所)、よどがわ市民生協職員2名

初日は「桜ライン311」の桜の植樹に参加。
関東からの参加者と、地元の方、大阪からの参加者で総勢12人で4本の桜を植えました。
50年かかると言われている17000本の植樹。
海から2kmも離れている現地の様子からは発災当時を想像できませんが、植樹ラインが完成した姿を見ることで、津波の凄まじさを身近に感じることができると思いました。

桜ライン311とは

陸前高田市内約170kmに渡る津波の到達地点に10mおきに"桜"を植樹し、桜のラインをつくることで震災の記憶を残し、後世の人々に伝承していくことを目的に活動しているNPO法人。
2011年10月より任意団体として発足して以来、春と秋の年2回のシーズンに植樹会を開催しており、パルコープも毎年参加しています。

広田湾漁業協同組合さんでは、ワカメの水揚げから加工まで工程を見学することができました。
震災後、再建された漁協は、港も含めて加工場・事務所などの施設が全て復旧された状況でした。
「主だった産業のない陸前高田において漁業者の活気は、町の景気と密接に関わる」と支所長である村上さんの言葉に刺激を受けました。

また、釜石の人の魅力を体感する観光体験プログラムにも参加。
森林を手入れしている間伐現場を見学し、間伐材で箸作りやロケットストーブ作りを体験しました。
比較的簡単に作れるロケットストーブは、震災時にも燃料が木材でできるのでコンロとして活用できるということです。

大槌町では、災害復興住宅での「うまいもの交流会」で地域の方たちとたこ焼きを焼きながら交流を深めました。
津波で被災されたことも快く話をしてくださり、辛いこともあったのに前向きに生活をされていることに、逆に勇気や元気をいただきました。
住民の方からも「楽しかった」と言っていただき嬉しく思いました。

参加者の感想

被災地では、震災から6年経過し、インフラ整備が進み震災公営住宅が建てられ、街並みは遅いながらも整いつつあります。
研修中に出会った旅館の女将さんや交流会の方たちのお話では経済的な不安やそれぞれが抱えている心の復興は進んでいません。
住民の方の考え方に違いもあり、意見全員一致はないにしても、復興できたと被災地の方が思える日が1日でもはやく訪れればと感じました。