2017年09月20日

2016年度 第4回 パルコープ被災地支援職員研修報告

<2016年10月26日(水)~10月30日(日)>

◆参加メンバー◆5名(敬称略・所属は研修時のもの)
大森 千里(都島支所)、2017年入協予定者2名、杉 典生(教育)、宮部 絢実(教育)

1日目、大槌町役場旧庁舎へ。震災当時のままの姿で現在まで残されています。
前回の選挙で旧庁舎の解体を推す方が町長となりましたが、地元の高校生が庁舎の保存を願う嘆願書を提出するなどして何とか解体を食い止めている現状があると聞きました。

2日目は、上町ふれあいセンターにて、仮設住宅にお住いの方々に、大阪名物「たこ焼き」を作り振る舞いました。
岩手県では滅多に出てこない食べ物だということもあり、気に入っていただけるか不安もありましたが、皆さん笑顔で美味しそうに食べてくださいました。
歌を歌ったり、体力測定をしたり、お話をしたり、楽しんでいる姿を見て私たちも楽しく充実した時間を過ごせました。

3日目は、りんご農家さんの作業のお手伝いをさせていただきました。
天候不良の際に収穫に大きく影響がでることなどを教えていただき、りんご一つ一つの重みを感じました。
りんご農家の方々には非常に温かく迎えていただき、りんごやりんごジュースからお昼ご飯までいただいたので、感謝の気持ちでいっぱいです。

参加者の感想

復興支援住宅に移られても、地域との繋がりが薄れるということで仮設住宅でのサロンに参加希望される方もおられるようです。
お金や物の支援も大切ですが、今回参加させていただいたふれあいサロンのような、人と人とをつなぐ支援が今後も重要な役割を果たしていくと感じました。
いわて生協の方が、「仮設にお住いの方が最後の1人になってもこの支援は続けていきたい。そのためにもみなさんの人生の少しの時間でもいいので、人との会話を楽しみたいと思われている被災者の方と一緒に過ごす時間を作ってもらえませんか?」と言われていたのが印象的でした。

現地の風景を見たときに復興が進んでいないなと感じました。
もっと国が地方に復興予算を回し、少しでも早く復興が進むように支援してほしいです。自分自身が東北の現状について無知だと感じました。
語り部の方のお話や、ふれあいサロンで仮設住宅にお住いの方の話を聞くと新しい発見ばかりで、これからも忘れないように時間をかけて整理したいです。

震災から約5年が経ちましたが、復興にはまだまだ時間がかかるという現状を目の当たりにしました。
ふれあいサロンで、仮設住宅で暮らしている方とお話する機会もありました。このような集まりがあると、色々な方と喋る機会が出来て楽しいとおっしゃっていました。
これからも支援を続けていきながら、自分自身も防災に取り組んでいきたいと思います。