2017年09月20日

2016年度 第2回 パルコープ被災地支援職員研修報告

<2016年7月11日(月)~7月15日(金)>

◆参加メンバー◆7名(敬称略・所属は研修時のもの)
河野 一隆(鶴見支所)、山西 徹(港支所)、清原 亮(港支所)、宮部 絢実(教育)、2017年度入協予定者3名

陸前高田では、追悼施設と資料館で、津波による被害を受けた建物や津波の高さを示す位置などを自分たちの目で見ました。
語り部の釘子さんからは、当時避難所の中で起きていた盗難や、使い古しのクリーニングされていない支援物資が送られてきたことなど、報道では知り得ないことも聞きました。

2日目の広田湾漁業では、ホタテ養殖用のロープと牡蠣の養殖網の掃除をお手伝いしました。
午後は仮設住宅にお住いの方々に、大阪名物「たこ焼き」を作り振る舞いました。
皆さん笑顔で美味しそうに食べてくださり、今の暮らしについてのお話などを聞かせていただきました。

大槌町では、「NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク」の千葉さんから震災当時の大槌町の被害状況を伺いました。
5年が経った今でも想像以上に復興していないことを知り、むしろこれからが本当の復興へ進んでいくのだと、実際に現場を見ることによって改めて感じました。

参加者の感想

語り部さんのお話を聞いて、いかに危機管理ができていなかったかを思い知らされました。
避難場所のこと、家族との集合場所、備蓄品のことなど大阪に帰った時に私がやらなければならないことが沢山ありました。
様々な場所で起こっている災害を他人事とは思わずに、備えることが大切だと思いました。
この貴重な研修を意味のあるものにするために、たくさんの人に伝えていきたいです。

陸前高田市で釘子さんのお話を聞いたり、たこ焼きパーティーをしながら地域の方々とお話をしたりと、体験がひとつ終わる度に研修に行く前よりも自身の被災地に対しての想いや考え方が変かしている事を実感しました。
そのいった自身の考え方や、今回の研修で学んだ事を無駄にしない為にも、家に帰ってすぐに防災に取り組んで行きたいと思います。

東日本大震災から5年が経ち、僕はある程度復興していると感じ被災地に向かいました。
ですが、5年経った今でも道路がやっと整備され始めたぐらいで道路の周りにはほとんど建物がない状況でした。
今では全くと言っていいほど報道がされない中、これから復興に向けて歩みだし始めたのだと知りました。
日ごろの災害に対する意識で被害は抑えることが出来るとも学びました。
今回の九州を襲った地震のように、いつどこで大きな災害が起きるかも分からない。
災害は他人事でないことを語り部さんのお話から学び、自分の防災意識について考え直す必要があると思い知らされました。

(2017年度入協予定者より)