掲載日:2010年11月08日
葉とらずりんご生産者 小林達也さん・あや子さん
お父さんの小林一三(いちぞう)さんは、りんご作り52年。
跡を継ぐ息子さん夫婦に"葉とらずりんご"を教えます。
小林 一三さん。 脚立に乗って高いところのりんごを確認します。
「"葉とらずりんご"は、西日がたくさん当たる一等地で育てるんだ。
午後の強い太陽がいいんだよ。
葉が光合成をして実のほうに栄養がたっぷりいくような育て方をしてる。
少ししか葉を取らない代わりに枝吊り(長く伸びた枝に突っかい棒をすること)をして奥まで光が届くように助けてやるんだ」
樹齢60年ふじりんごの木。広く長く中心の幹から12mほど枝を伸ばしています。
10年以上勤めたサラリーマンから転身した息子の小林達也さんは、専業農家でりんごを作ります。
「りんご作りは一年中仕事があって、草取りと防除(ぼうじょ)[病虫害を防ぎ駆除すること]以外は全部、木に脚立(きゃたつ)を立てての手作業です。
花が咲くと、摘花(てきか)(※下の写真参照)をし、様子を見ながらの葉摘(はつ)みや枝吊り、実が大きくなり始めると残す実以外は取ってしまい、葉影が少なくなるように時折りんごの向きを変えてまんべんなく光を当てます。
台風が来ると一度にダメになってしまうし、実がおいしくなってくると鳥がつつきにくる。
自然相手だから、無事に最後まで実がついていると良かったなぁと思いますね」
5月末ごろ、花びらが落ちたあとの根元にふっくらとした"実の赤ちゃん"ができています。
元気に大きく育つもの1、2個を見分けて、残りを取ってしまいます(摘花)。
葉の影が黄色く残ります
「農作業は時期を逃すとダメなので、雨が降っても一気に摘花したり、集中してやってしまわないといけないのが大変ですね。
"葉とらずりんご"の収穫の頃は、雪が降る日もあって手がかじかんでしまいます。
でも、できるだけ長く木に付けておく方が赤く熟してパイナップルみたいに甘くなるんです。
うちでは食べきれないほどのりんごがあるときには、焼肉のタレを作れば良いとお義母さんに教えてもらいました。
すりおろして、生姜・醤油・ゴマ・お酒・ミリン・ニンニクと一緒に煮立てるんですよ」と、長野市内からお嫁にきた、あや子さん。
甘いけれど葉の影が黄色く残るため見栄えが悪く、スーパーなどの一般市場には出回らない"葉とらずりんご"。
今年も11月末頃に、パルコープなど生協関係に出荷されていきます。
【産直】葉とらずりんご(葉跡ふじ)3ー5玉1kg前後
【12月1回】498円
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