生産者さんおじゃましまーす

掲載日:2010年09月13日

富山コシヒカリ/富山県・JAいなば

JAいなば⇔パルコープ
行ったり、来たりの関係

  「COOP富山コシヒカリ」は、20年以上前からパルコープ組合員に届けられています。
  毎年、パルコープ組合員は田植え、稲刈りを経験させてもらうため、JAいなばを訪問、また、稲刈りが終わるとJAいなばの生産者たちはパルコープ全店を巡り、餅つきをして生協組合員と交流します。   こんな行ったり来たりの関係があります。

100913koshi01.jpg
2010年5月パルコープ組合員がJAいなばで田植えをさせていただきました

100913koshi02.jpg
今年8月の富山コシヒカリの稲の様子。白く小さいのは"稲の花"。

  「まず、パルコープの組合員さんにお知らせしてほしいんです。小矢部(おやべ)市で婚活パーティするので、ぜひパルコープの組合員さんの娘さんたちに来て欲しいんです」と元プログラマーの宇川純矢(うかわじゅんや)さん(39歳)。
こちらでも、後継者がいても、そのお嫁さんが不足しています。

100913koshi03.jpg
「富山コシヒカリ」の生産者宇川純矢さん

  「米作りは、しんどいけど楽しいですよ。
生きてるもんに触って、『おいしい』と言ってもらえるから。サラリーマン時代はものを作って届けている感覚があんまりなくて。汗をかくと働いてるって感じするんです。宇川さんの『富山コシヒカリ』(富山県では小矢部市認定の小矢部ブランド「メルヘン米」という名前で呼ばれています)のこだわりは肥料です。
この辺は畜産も結構されていて、いなば山の牛糞、メルヘンポーク(富山県特産)の糞、鶏糞で堆肥を作ります。化学肥料だけの米とは違う、有機肥料を鋤(す)き込んだ、力のある土と、太陽の光で作った米なんです。だから米に力があって病気に強く、冷めてもうまいんです。
特に小矢部市が堆肥を補助・推奨しているんです」。

「息子が『跡、やってみようか』って言わなかったら、農機具なんかの投資はしなかったね」と父親の傳治(でんじ)さん。あと40~45日で"実るほど頭を垂れる稲穂かな..."です。

地域で守る地域の共有財産

  朝5時、田んぼに水を入れるため取水口を開ける沼田勝さん。
2~3時間で田んぼに水が張れます。「どこの田んぼも同じじゃないんですよ。土の質、田んぼの大きさによって、水を入れたり乾かしたりするやり方が違うのです。この辺は粘土質だから、田んぼに水は入れっぱなしにせず、2~3日水を張ったら、2~3日は乾かす、それを繰り返します。乾かすことで稲の根がしっかり張るのです。
それに、独立した田んぼっていうのはないんです。水源地、水路があって、田んぼがある。水源地、水路は地域の共有財産。地域全体で修理・管理しているんです。それがないと田んぼは成り立たないんです」。
それがあってこそ、日本の米は作られ、私たちはおいしくいただけるのですね。

100913koshi04.jpg
朝日が昇ろうとする頃、田んぼに水を引く、
生産者の沼田勝さん

毎年、顔なじみの生産者が来てくれます

  JAいなばさんからは、毎年顔なじみの生産者の方が東都島店に来ていただいて、パル委員さん、山平店長みんなでお迎えしてるんです。
田植えや稲刈りに行ったことのある組合員さんは「なつかしいなぁ」と会いに来たりして、まるで昔からの知り合いのようです。産地に一回行くと、とっても親しみ湧くんですね。
「また来てくれはってんねぇ」って声掛けられますし。
また、あるパル委員さんがいないと「今年はあの人いませんねぇ」と生産者さんも。親戚みたいに思ってくれて「変なものは作れない」と言ってくれはります。今まで作ってきた信頼関係をこれからも大切につないでいきたいと思います。
都島南地域活動委員長  足立美恵子さん

100913koshi05.jpg
2009年JAいなばから東都島店にいらっしゃった時の様子

2010年は10月23日、24日に来店される予定です。お楽しみに!

100913koshi06.jpg

COOP 富山コシヒカリ5kg【9月5回】2,380円
無洗米の企画もあります。

カテゴリー


年別バックナンバー

生産者さんおじゃましまーすTOPに戻る