生産者さんおじゃましまーす

掲載日:2009年02月04日

産直交流会
JA津軽みらい・石川基幹支店長 三浦 範夫 氏のメッセージ

JA津軽みらい・石川基幹支店長 三浦 範夫 氏からいただいたメッセージをご紹介します。

今年はめったにないのですが雹(ひょう)が3回降り、青森で平均4割の農産物の被害が出た。これは長野県のりんご全生産量になります。その中でも石川地区は、2%の被害だった。でも他の地区のこと考えると笑ってられない。胸が痛む。県では「ひょうたくん」とか「えくぼりんご」で雹りんごの販売に力を入れています。いま雹以上の心配なことが起こってます。サンフジ中心に「つる割れ果」という軸のところが割れる現象です。県では雹りんごの販売を強めているので「ツル割れ果」のことを強く言えないんです。「両方ともあるよ」と言えないんです。サンフジの3割以上の被害かなと思います。組合員さんに「ツル割れ果」をなんとかお願いして来いと言われて来ました。

通常企画は間に合わないと思うんですが何とか予約販売でお願いできないかと思います。いまジュースにする加工りんごは、20キロケース平均70個入って200円です。これでは、りんご農家はやってられません。高いときは1,000円で平均5~600円です。今後もっと下がるだろうと思います。腐っているのではなく、味は同じで、傷や軸が割れたりんごです。そんな加工りんごの企画をお願いしたいと思っています。さて、暗い話だけでなく「こみつ」のりんごのことに触れたいと思います。
小さくて葉とらずで見栄えは悪いが、蜜がいっぱい入ってる。1箱2キロで8~10個入って3,500円なので少し高いりんごです。去年、500箱の企画をしたところ、パルコープの組合員さんから800箱の注文があり抽選になったと。大阪の人は見もしないりんごをこんなに注文してくれてすごいなと(笑)。
今年は1,000箱の企画をしましたがこれも完売だそうです。とてもありがたい気持ちです。このりんごは30年ほど前に消えかかったりんごです。JAつがる石川の一人の生産者が細々と作っていたりんごなんですが、その人に元気付ける為に「こみつ」りんごを増やしていこうと「会」を作りはじめました。しばらくは、高い価格で申し訳ないのですが、一度は食べて下さい。
先月11年ぶりに組合員さんが来てくれました。青森は遠いから11年かかるんです(笑)。組合員さんにもっと来て欲しい。生産者と生協組合員さんの顔の見える関係がどんなに必要かと痛切に感じました。私たちはりんごの生産であまり青森を出れないけど、交流があるということなら、生産者に行こうと集めますから。どうぞこれからも行ったり来たりの関係であるようにと思います。

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