一人ひとりの知恵と力を寄せ合い、平和で心豊かなくらしを求め、食の安心・安全をみんなで築きあげていきましょう
2025年通常総代会を6月10日、松下IМPホールで開催しました。総代定数495名中489名(書面議決182名含む)の総代と、オブザーバー5名が出席し第1~4号までの議案を審議しました。採決の結果、全ての議案が可決されました。
冒頭で奥井理事長のあいさつがありました。続いて、大阪府府民文化部の東野課長補佐より吉村洋文大阪府知事のメッセージが代読され、また大阪市、枚方市、寝屋川市、交野市、守口市、門真市、大東市、四條畷市の各市長より祝電・メッセージをいただきました。ご来賓は14名の方にご臨席いただきました。
その後、映像を使って活動報告を行い、監査報告を受けました。第1号議案から第4号議案まで一括して提案、会場からは8名の総代さんが発言されました。理事会のまとめの後、採決に入り、全議案が可決されました。
最後に総代会アピールを提案、拍手で確認され、選任された理事・監事28名を代表して奥井理事長より第1回理事会の報告と、前監事の林さんより退任のあいさつがあり、終了しました。
おおさかパルコープは、今年2025年11月18日をもちまして、設立50周年の節目を迎えます。
1970年代、大阪は商人の街、生協不毛の地と言われていましたが、設立にあたっては、大阪いずみ生協様をはじめ多くの生協から「商品の仕入れ・調達」や「配送センターの運用」、人的支援も含め支えていただきました。本当にありがとうございました。
これもひとえに、旧単協時代から支援していただいた組合員の皆さま、全国の生協の皆さま、お取引先の皆さま、そして創業からの先輩役職員の皆さんの尽力によるものと心より感謝申し上げます。
さて、国際情勢ではロシアによるウクライナ侵攻が3年を経過し未だ終わりがみえません。多くの罪のない市民が犠牲となっており、その中には未来ある子どもたちも含まれています。一刻も早い平和的な話し合いによる解決を望みます。
また、隣国では核兵器の増強やロシアの核の威嚇など世界的に緊張が高まる中、これまで68年間に渡り核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことは大変意義深く、草の根の平和運動の大切さをあらためて実感しました。
国内においては、3年前より続く食料品や生活用品、エネルギー分野での価格高騰などにより、組合員さんにとっても厳しい状況が続いています。特に私たちの主食であるお米不足によって、組合員の皆さまには注文数の限定や抽選外れなど大変ご不便をお掛けしております。この場を借りてお詫び申し上げたいと思います。
新たな産地拡大など対策を講じつつ、この問題の本質は政府の減反政策にあり、米の価格を市場価格に任せるのではなく、消費者が米を食べ続けていける価格、生産者が持続可能な生産が出来る価格にするために国の補償が必要であると考えます。パルコープとして生産者と消費者がお互いの立場を尊重し合える関係づくりを進めていきます。
そのような中ではありますが、2024年度の事業結果は組合員さんの利用に支えられ、現場職員の奮闘もあり、総代会でお約束した計画を上回ることができました。改めて総代の皆さんと確認したいと思います。
最後に、2025年は国際協同組合年として、協同組合の理念が評価され、地域社会に根差した活動の重要性が再認識される年となります。持続可能な開発目標の実現に向けて、一層の努力を重ねていきます。誰もが平和で安心して暮らせる社会をめざし、組合員さん・生産者の皆さんと職員が顔の見える関係を大切に、事業と活動で貢献して参ります。
以上、開会の挨拶とさせていただきます。
映像を使って2024年度の活動報告を行い、第1号議案~第4号議案を提案した後、監査報告を受けました。
2024年度 活動報告のようす
会場からは8名の総代さんが発言されました。また、会場発言以外にも41名の総代さんから、組合員活動、共同購入、福祉、平和、店舗、環境などについて意見が寄せられ文書で配布されました。
詳細は「機関紙ぱるタイム」234号2ページをご覧ください。
文書発言含め49件の発言をいただきました。議案を深める意見と受けとめ、今年の事業、活動にいかしていきます。
生協に注文をいただいたのにお届できていない点、改めてお詫びします。パルコープとして「運動的な側面と事業的な側面」の両輪から食料問題を考えていきます。
運動的な側面では「くらしの公開講座」で生産者を招いて学習・交流の場を予定しており、「食料自給率向上に向けた署名」を全組合員を対象に呼びかけていきます。
事業的な側面からは、全国の生産者との関係性づくりに加えて、新たな生産者との結びつき、特に近郊の産地で家族農業をされている小規模農家の皆さんとの連携をすすめます。
パルステーションからの広がりづくりなど、移動販売車も含め、商店街の空スペースの有効活用については具体的にどう形にしていけるかなど地域の皆さんとも話し合いながら検討していきます。
2024年の西くずは店、今年3月の枚方公園店の売り場リニューアルに続き、忍ヶ丘店でも今月から売り場を変更。来店いただいた組合員さんが気持ちよくお買い物ができるお店づくりを目指して、さらに進化させていきます。
これからも利用者、地域の組合員さんに安心を提供できる福祉事業を目指していきます。
昨年の総代会でいただきました「介護付き老人ホームをパルコープにも」の要望の声を受けて、パル都島の小規模多機能居宅介護施設が24時間、365日の介護サービスを入居されている方に提供する事により、介護付き老人ホームに相当するサポートを提供する事が実現。引き続き研究をすすめていきます。
リサイクル活動の意識向上やプラスチックを減らしていく社会への期待の声をいただいています。組合員さんとも学習をすすめ、身近な課題に取り組んでいきます。
地域が主役の組合員活動や福祉、文化などの組合員さんの自主自立のさまざまな活動に関する発言をいただきました。時代の変化はあれども、その時代にあった姿・形を模索しながら、「組合員活動が創るつながりの力」をこれからも発揮していけるようにサポートします。
最後に、おおさかパルコープは今年、前身生協である、かわち市民生協、みなみ市民生協、しろきた市民生協の設立から50年の節目を迎えます。
パルコープは一般の小売業とは違い、売り手と買い手の関係ではなく、組合員・生産者・職員の三者が力を合わせて、顔の見える関係を大切にしています。組合員さんの声にスピードをあげて応えていくことで組合員さんのくらしに役に立つ生協を目指します。
理事会のまとめ報告
議案 | 賛成 | |
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第1号議案 | 2024年度事業報告・決算報告、剰余金処分案承認の件 | 多数 |
第2号議案 | 2025年度事業計画・収支計画案、ならびに役員報酬決定の件 | 多数 |
第3号議案 | 役員選任の件 | 多数 |
第4号議案 | 商品代金未払い組合員の除名の件(特別議決議案) | 2/3以上の賛成多数 |
生活協同組合おおさかパルコープは、今年で50周年を迎えます。前身の3つの市民生協より紡いできた「平和でよりよいくらし」を掲げ、庶民の生活に役立つ生協でありたいと歩みを重ねてきました。
昨年、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞し、「核兵器のない世界」を願う人々に励ましと勇気を与えてくれました。しかし、世界各地では戦争や武力衝突が続き核兵器の使用リスクも高まっています。「戦後80年」、唯一の戦争被爆国である日本が自ら国際社会に向けその意志を示すことが必要です。早期の核兵器禁止条約への署名と批准を日本政府に求めます。
今年は国連が定めた「国際協同組合年」です。誰もが安心して暮らし続けられる地域社会を実現していくために、今こそ「協同」の力を発揮して、たすけあいの精神のもと、全国の生協や地域の諸団体と連携し、活動をすすめます。
日本の食料自給率は38%で、主食であるお米でさえ不足している状況です。また、気候変動による農作物への影響は大きく、価格高騰の要因にもなっています。食料・農業・農村の現状を正確に知り、生産者から消費者まで国民ひとりひとりが「自分事」として向き合い行動していくことが、私たちの命と暮らしを守るうえで大切なことではないでしょうか。
私たち生協は、時代の変化に流されることなく、意志をもって理念や平和への思いを継承し、協同の力で、より豊かなくらしの創造と平和な社会づくりを目指していきます。
マスコミやSNSの情報だけに惑わされず、社会の動きに関心を寄せ、学び考えこれからも行動していきましょう。
生活協同組合おおさかパルコープ 通常総代会
6名の退任理事・監事を代表して前監事・林 輝泰より退任のあいさつがありました。