通常総代会報告

2021年 通常総代会報告

総代会報告2021年

 2021年通常総代会を6月8日、パルコープ京橋事務所(本部)3階会議室で開催しました。総代定数499名中494名(書面議決482名含む)の総代が出席し第1~6号までの議案を審議しました。採決の結果、全ての議案が可決されました。

総代会報告2021年

全ての議案を可決

 今回の総代会では、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、総代の安全確保を第一として、人が密集することを避ける事を目的に書面議決での参加をお願いしました。総代会進行も簡略し時間の短縮を行い、参加いただいた方には、マスクの着用や体調管理表の提出、入場の際は手指の消毒をお願いするなどご協力いただきました。また、総代会の様子をユーチューブで同時配信し、ご自宅からも視聴していただけるようにしました。
 冒頭で佐保副理事長のあいさつがありました。大阪府知事、枚方市、寝屋川市、交野市、守口市、門真市、大東市、四條畷市の各市長より祝電・メッセージをいただき紹介されました。
 その後、映像を使って活動報告を行い、監査報告を受けました。第1号議案から第6号議案まで一括して提案、会場からは3名の総代さんが発言されました(ぱるタイム186号3ページ参照)。理事会のまとめの後、採決に入り全議案が可決されました。
 最後に総代会アピールを提案、拍手で確認され、新理事・監事30名を代表して奥井新理事長より第一回理事会の報告と所前理事長より退任のあいさつがあり、通常総代会が終了しました。

2021年 通常総代会議案採決結果

議案賛成
第1号議案 2020年度事業報告・決算報告、
剰余金処分案承認の件
多数
第2号議案 2021年度事業計画・収支計画案、
ならびに役員報酬決定の件
多数
第3号議案 定款および規約の一部変更の件
(特別議決議案)
2/3以上の賛成多数
第4号議案 常勤役員退職慰労金支給の件 多数
第5号議案 商品代金未払い組合員の除名の件
(特別議決議案)
2/3以上の賛成多数
第6号議案 役員選任の件 多数

2020年度 事業報告書ならびに2021年度 事業計画/収支計画案
(ダイジェスト版)はこちら

選出された役員はこちら

開会あいさつ(要旨)

  組合員のみなさまには、くらしに役立つパルコープの事業と活動の展開に力を寄せ合っていただき、現場職員のみなさんの働く環境の改善をすすめ、職員あげて奮闘いただいてきました。改めて感謝を申し上げたいと思います。
 コロナで輸出規制など危うくなった国民の食料確保・食料自給率向上と日本の農林業の再生、雇用と事業を持続させるための補償、医療看護体制の充実、子どもたちが幸せに育つ権利の保障など、コロナ危機から国民のいのちと暮らしを守る施策、第一次産業や地域経済の再生が求められています。
 誰もが平和で安心してくらせる社会をめざし、生産者やメーカーのみなさんとも手をつなぎ、くらしに役立つ事業と活動の発展へ力をあわせていきたいと思います。

みんなの声で育てよう  わたしたちのパルコープ

ぱるタイム186号

2021年通常総代会での、会場発言の要旨をご紹介します(順不同)。
また、会場発言以外にも34名の総代から、組合員活動、共同購入、福祉、店舗、環境などについて意見が寄せられ文書で配布されました。
詳細はぱるタイム186号3ページをご覧ください。

発言を受けての理事会のまとめ(要旨)

文書発言含め37件の発言をいただきました。議案を深める意見と受け止め、今年の事業で努めてまいります。

食の安全への継続した取り組みと生産者への想いをいただきました

 食の安全の前提は「生産者との信頼関係」がベースです。しかし、1年半に渡りコロナ禍の中で産地訪問や集まって交流することができない状況が続いています。新たな試みとして、オンラインを活用した「JAいなばさんとの交流会」を行いました。引き続き、紀ノ川農協さん、おかやま酪農業協同組合さんでも行います。

共同購入が持つコミュニティの場に対する期待、商品・しくみへの要望をいただきました

 組合員さんの期待を受けて現場の配送職員の労働環境を改善していきます。
 また、環境に配慮した「ラベルレスの商品」や、「eフレンズの改善」など、日本生協連・コープきんき事業連合とも連携し取り組みをつよめていきます。

店舗への期待と改善・励ましの声をいただきました

 店舗のコロナ安全対策は引き続き行いながら、楽しく気持ち良くお買いものをしていただけるお店をめざしていきます。
 電子マネーについては、最終7月20日に全店で導入予定です。要望のあった専用チャージ機については、下期に向けて設置の準備を進めていきます。

福祉事業にも期待をいただいています

 2022年上期には「東住吉福祉センター(仮)」の開設を準備しています。これからも、利用者さんの自立を援助し、住み慣れた地域で安心してくらし続けたいという願いをサポートしていきます。

地域で自主・自発的な組合員活動がすすめられています

 「集まることができない中、オンラインを使った学習会や地域の取り組みが広がることは良いこと」との声がある一方で、通信環境が整っていない方や、アプリの使い方が難しいとの課題もだされました。組合員会館を拠点として、オンライン学習のサポートを始めていきます。
 くらしの変化の中で組合員活動や総代選出に課題があります。事業と地域の活動など連携させていきながら将来に向けて模索していきます。

生協らしい支援活動を継続していきます

 コロナウイルス感染者で自宅療養の方への配食サービス、募金や、地域と連携したフードドライブの取り組みなど、助け合い・協同の理念にそった支援活動を継続していきます。

2021年度事業計画について

 2020年度の事業経営の結果は、全国生協でも組合員さんの利用を伸ばしています。経常剰余金は全国平均では3%に対し、パルコープは6%と全国トップクラスの実績を確保できました。
 今、コロナ禍の中、歴史の大きな転換点です。明日の為に今なにを準備するのかという考え方のもと、今後2025年に向けて、組織の改革、新たな配送センターの開発、供給が増えても安定して商品の仕分けができる物流センターの建設、店舗のリニューアル、職員教育・育成、働く環境整備など、将来に渡って組合員さんが安心して利用できる準備を行なっていきます。

総代会報告2019年

退任のごあいさつ

  パルコープ前身の3生協の創設者は、76年前の約2000万人の外国の方と、約300万人の国民の命を奪う日本の侵略戦争に、従軍したり被爆したことと、戦時下、生協をはじめ国民の人権がはく奪されたことから、日本の戦争放棄と、組合員一人ひとりの意志と参加でつくる生協を何よりも大事に目指してきました。私たちはそれを引継ぎ、次につないでいきます。
 府民・組合員さんのくらしは、度重なる政権の新自由主義政策によって労働法制と社会インフラが破壊された上に、今回のコロナ禍による失業・所得減少に直面しています。だからこそ組合員さんへ生協の担当者があたたかい対応ができることと、生協ならではの商品づくりのために、強い財務とさらなる労働環境の改革の進化に次期の役員の皆さんへバトンをお渡しします。

9名の退任理事を代表して
前理事長・所 清司

2021年通常総代会アピール

 おおさかパルコープは庶民の町大阪で、くらしに役立つ事業と活動を、組合員さんの出資・利用・運営参加ですすめてきました。この間、現場職員の働く環境の改善を進め、コロナ禍の中でお手紙や励ましをいただいて、職員はやりがいを持って働いています。

 コロナ禍で大変な1年でした。医療関係者のみなさんは過酷な環境の中、治療と看護を続けています。飲食・観光・文化や娯楽、町の商店や中小企業が廃業や倒産に直面しています。雇用と事業を持続させる補償が必要です。消費税の増税が、くらしに重くのしかかっています。コロナ危機から国民のいのちとくらしを守る施策を求めます。

 格差と貧困の拡大が、人々の健康で文化的に生活する権利、子どもたちの幸せに育つ権利をおかしています。私たちは被災地支援や子ども食堂への食材提供、お買い物支援などに前向きにとりくみます。
日本は生命の源「食」の多くを輸入に頼り、食料自給率は下がり続けています。産地は高齢化や自然災害の増加の中でも、懸命に努力しています。私たちは生産者に寄り添い、メーカーさんと手をつなぎ、第一次産業や地域経済に貢献していきます。

 今年1月、すべてのヒバクシャの悲願だった「核兵器禁止条約」が発効しました。私たちは日本政府に署名と批准を求めます。私たちがめざすのは、誰もが平和で安心してくらせる社会です。一人ひとりのくらしのあり方が、気候変動に大きな影響を与えています。青い地球を守り、持続可能な社会を子どもたちに残すのは、大人の責任です。マスコミの情報だけにまどわされず、みんなで学び考えていきましょう。主権者である私たち国民の選択で、社会は変えることができます。

2021年6月8日(火)
生活協同組合おおさかパルコープ 通常総代会