2015年12月15日

【レポート】第9回 パルコープ被災地支援研修報告

<日程:2015年11/19(木)~23(月)>

今回の主な活動としましては、陸前高田・大槌町の現地視察を行い、仮設住宅にてたこ焼きを振る舞い住人の方や近隣の方と交流をしました。また、ホタテ養殖組合の協力のもと、漁業体験を行いました。

◆参加メンバー◆5名(敬称略)
西本 孝(生野支所)、中田 裕子(北枚方支所)、小寺 操(鶴見支所)、泰山 誠(コープみやざき)、橋口 和貴(コープみやざき)

11月20日(金)

陸前高田で現地駐在職員の林さんと合流し、震災前の写真を前に、陸前高田の町がどう変わったのか聞きました。
その後、実際に被災され語り部をしてくださっている釘子さんより、当時の状況やレクチャーを受けて、実際に現場に足を運び説明をしていただきました。

釘子さん宅の近所の丘より確認。海からかなり離れたところなのにこの丘の手前のフェンスまで津波が押し寄せたそうです。

復興公営住宅の屋上より、陸前高田全体を見渡すことができましたが、復興が進んでいないことが分かりました。

夕方より、2グループに分かれて民泊させていただくことになっていた農家のお宅にお邪魔しました。
両方のお宅とも、温かいおもてなしやご馳走をいただき、現地の方と深いコミュニケーションができ、楽しい貴重な時間を過ごすことができました。

11月21日(土)

午前中は、陸前高田の復興公営住宅にてNPO法人 遠野山・里・暮らしネットワークの方と住人・地域の方々と一緒に、たこやき・つみれ汁・鍋焼き、焼き鳥を用意して昼食会を行いました。

 
地域のおやつ"なべ焼き"、さんまのつみれ汁、パルコープよりたこ焼き、コープみやざきより宮崎地鶏の炭火焼き鳥の振る舞いをおこない交流をしました。実際に、料理しコミュニケーションを深めました。被災された方より、当時の状況を聞く中でリアルで想像を絶するお話を聞き、胸を痛めました。昼食会に参加された方のアンケートの中身を拝見しましたが、全員から喜びの声をいただくことができました。

その後大槌町に移動し、NPO法人 遠野山・里・暮らしネットワークの千葉さんより、大槌町の当時の話を町の模型を使い説明を受けました。そして実際に被災地の現場に足を運び説明をしていただきました。


大槌町の旧役場にも連れて行っていただきました。当時のままので生々しい状態でした。この旧役場を震災遺構として残すか?解体するか?で議論が割れているとのこと。被害を風化させないためにも残しておくべき、と千葉さんはおっしゃっていました。

大槌町 城山公園の「希望の灯り」

旧役場、もしかしたら来年にはなくなっているかもしれない...

また、警察署や消防署、仮設の商店街、プレハブの病院など、まだまだ復興が進んでいないこと、旧大槌小学校を仮役場にした際に多額の資金を要した事などをうかがいました。その地域に住んでいる人の気持ちや暮らしを大事に(金銭的な事も含め)、復興を進めていってもらいたいと感じました。

11月22日(日)

早朝から、大槌湾でホタテ養殖の網掃除のお手伝いをしました。