組合員活動紹介

2022年03月28日

くらしの公開講座「ミャンマーで何が起きているの?~平和の大切さを考えよう~」を開催しました

2月26日 ウェブ参加29名

 2021年2月にミャンマーで発生した軍事クーデターから約1年、国内では一般市民への国軍・警察による弾圧が続いています。昨年7月にお話いただいた在日ミャンマー人の小川モモウさん、パルコープ元有識理事の藤永延代さんに今回もお話を聞きました。

 「この1年間で、把握しているだけでも1500人以上の人が殺害され、約1万2000人が拘束され、多くの人が市外への避難生活を強いられています。最近では日本でマスコミ報道もないのですが、今も国軍による市民殺戮(さつりく)が行われています。来年は8月に総選挙が行われる予定ですが、国軍は選挙を成立させるためにさらに圧力をかけて無理やりにでも投票させることが想定されます。そうならないように、国軍への経済支援を断ち、民主的選挙の援助が必要でしょう」と藤永さん。
 小川さんは「日頃、私たちの活動にご理解ご協力いただいているパルコープの皆さんに改めて感謝を申し上げます。ミャンマーでは市民が自衛組織を結成して対抗していますが、戦力の差が大きいので戦うことができずに負けているばかり、殺されているばかりです。不服従運動などで抗議している人たちも、仕事の収入が無いので食べられるギリギリで命を支えている状況です。これからも続くとなると本当に大変になります。今、一番に助けを求めているのは日本政府に対してです。私たちも親交も深く信用している国なので期待をしていますし、民主化政府が本当の政府だと認めて欲しいと願っています。私たちのように海外にいるミャンマー人はいろんな国の人に状況を説明して、助けを求める活動を行なっています。早くこのような苦しみを終わらせて民主主義を取り戻したいです」と訴えられました。
 公開講座が開催された日は、ロシアがウクライナに軍事侵攻したという報道もあり、平和であり続けることの大切さを考えずにはいられません。ミャンマーへの関心も薄れないように、忘れず、みんなが学ぶ機会になりました。

※不服従運動...市民の間で広がる、国軍への抵抗の意思を示すために法律や命令に背き非暴力的手段で抗議すること。職務を放棄したり抗議デモに参加したりする。

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