活動紹介

2018年05月01日

くらしの公開講座「子どもの貧困問題を考える」②

京橋事務所(本部) 2月5日


 2月5日に行われた、くらしの公開講座「子どもの貧困問題を考える」では、子ども食堂を運営しておられる方からも報告いただきました。要旨をご紹介します。

みんなの里 子ども食堂 梅原知子さんより(枚方市・くずは地域)

 認可外保育園を立ち上げて6年、地域の中で親と一緒に繋がりあう、目の前の子どもたち・親たちのために、「その時に必要な事をすぐにしよう!」という感じでいろんな要望に応えてきました。2年前くらいに「子どもの貧困」という言葉が世間で出てきたとき、「これって今まで私たちが毎日やってきたことやんなー」と子ども食堂をスタートすることに。
 そうすると、地域の人たちが「先生、私も手伝うわ~」とたくさん集まってくれたんですね。自分たちも子どもを持つ親で、「これからの未来が心配やな」とか「私だってそういう事が起こるかもしれへん」と他人の事でなく、自分の事のように捉えたお母さんたちが集まって、ボランティアが広がっていきました。
 「おかえり」「ただいま」という関係を作っていこうとスタート。でも最初は、「子どもに起こっていることは日々なのに、週1・月1やったところで何が救えるの?」とも思いました。ボランティアさんも毎日は無理なので、そういう想いは毎日持ちながら、週1回・月1回でもええやん、そこできっかけを作ろうと。


地域全体で子どもを守る

 いろんな価値観をみんなに知ってほしいと思い、地域の商店の人たちとも繋がりを持ってきました。
 というのは、商店さんはその地域でお仕事をされているから、そこで生活されている人たちの事を大切に思っているから。そういう人たちこそ、となりの子どもに関心を持ってほしいと、繋がりを深めてきました。
 枚方市では地域の居場所という事で広がっています。いろんな意味でハードルが低く、「誰でもが来ていいんだよ」というのが基本です。ボランティアの人も輝けるところであり、みんなが楽しく関わっていこう、それはどうしてかというと、(この活動は)先がすごく長いもので、作ったものを簡単に終わらせてしまうと、子どもたちにとても無責任なことになってしまいます。
 長い目で見て、子どもたちが産まれたこの生命が大人になるまでのプロセスを、地域全体で守っていこうというのが、子ども食堂の大事な願いです。

にしなり☆こども食堂 川辺康子さんより(大阪市・西成区)

 「にしなり☆こども食堂」の始まりは、"子どもの居場所づくり"として2010年に「あそびの広場」を開設したところからでした。そんな子どもの中に、ちょっと言動の荒い子もいました。その子のことを考えると、「イライラするのはお腹がすいているからなのでは」と思い、食事提供というか、みんなで参加できる「料理教室」を開くことに(小学生~18歳くらいまで対象)。そののち2012年に、年齢制限も無くだれでも来ることができる「食堂」にしました。名前も子どもが来るんで「にしなり☆こども食堂」となったんです。
 来る子の中には地域で見守ってあげないといけない子もいました。でもそうなると、その子だけを見るんじゃなくて家庭をまるごと抱えるようになるんですね。がんばって働いているお母ちゃんたちを応援したい。大人でも家に帰ってテーブルに座ったらご飯がちゃんと出てきて、ねぎらってくれる人がいると「ああ、明日もがんばろうかな」と思えますよね。
 うちでは子どもも大人も無料にしています。「大人は自己責任じゃないの?子どもがそうなったのは親の責任ちゃうか。なのに無料はおかしい」という人もいますが、しんどい家庭の親子が週1回そこに来ることを、甘えだとか親は何をしているんだとか言えないと思います。
 子どもは「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」があります。その権利が侵害されています。そこをみんなで守っていかなくてはいけないと思います。


「この人になら話がしたいな」と思える雰囲気に

 今は子どもをつなぐ場として、こども食堂をやっています。こども食堂=「子どもの貧困」と言われて数年。でも私は、こども食堂は「居場所」だと思っています。子どもの居場所であり、お母さんやみんなの居場所。そして大事にしているのは「居場所は人だ」ということです。「この人と会いたいな」とか、「この人になら話がしたいな」と思える雰囲気になるようにしたいと思っています。

子ども食堂応援募金にご協力をお願いいたします

パルコープでは、エリア内の子ども食堂を応援する活動を進めていきます。
集まった募金は、パルコープ子ども食堂フードバンクの費用(仕分け容器や折りたたみコンテナなどの物流資材、配達ガソリン代や高速代など)に活用いたします。

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