活動紹介

2018年03月26日

くらしの公開講座「子どもの貧困問題を考える」①

大阪の子どもの貧困の実情は

京橋事務所(本部) 2月5日 参加113名


 日本では現在、「7人に1人」の子どもが貧困な状況にあると言われ、中でも大阪府の子どもの貧困率は全国ワースト2位という実態です。貧困や孤食といった子どもたちを取り巻く問題について知り、本質を学ぶ機会にしようと、パルコープの有識理事であり、子どもの貧困問題大阪ネットワーク副理事長の藤永延代さんに解説いただきました。

 子どもの貧困問題大阪ネットワークを立ち上げるきっかけになった、心揺さぶられた一枚のグラフがあります。"子どもの貧困率と若年層の非正規率"。ここに相関関係があることが分かり、しかも大阪がワースト2位という。これを見たときに、このままではイカンと、「大阪の子どもの貧困は、大阪の大人の責任だ」と思いました。
 いろいろ調べていくと、毎年非正規率が増え、とくに大阪がひどい。平均的な正規労働者の年収が477万円なのに対し、非正規労働者は187万円。こんなに格差があるんです。
 世界で見ると、一人親家庭の貧困率の指標では2014年、日本がワースト1位になってしまいました。一人親家庭の半分が貧困の実態です。特に母子世帯の貧困率が高く、親の労働条件の悪化が貧困を生んでいます。
 原因と考えられるのは男女の賃金格差が永遠と改められていないことと、父子世帯と比べると圧倒的に母子世帯のお母さんの方が非正規が多いこと。正規の職種も限られている。それが母子世帯の貧困につながっているんです。


"食べられない"子どもが増えている

 大阪府が行なった「子どもの生活実態調査(小学5年生・中学2年生が対象)」があります。大阪市で見ると、約16万6千人の全生徒数に対し〈食に関すること〉では、朝ご飯を毎日食べられない子どもが約2万2千人、学校のない日の昼食を食べられない子どもが約3万3千人。養護教員の話では、夏休みが終わって9月の身体測定で体重が減っている子どもがたくさんいるんだそうです。
 眠れない・歯が痛い・よくお腹が痛くなる子も増えています。
 〈周りの人たちとの関係〉の項目では、失敗したときに助けてくれる人がいないと答えた子どもが27%、大人を信用できない子どもが26%...。自分のことをわかってほしいと訴えているんです。
 しかし、大阪府の具体的な対策はまだまだこれからです。


子どもの居場所「子ども食堂」

 そんな中、大阪では「子ども食堂」が大事な役割を担ってきています。府下で現在350カ所以上の子ども食堂が運営されています。
 ひとつ紹介すると、大阪市西成区では、地域で総合支援の輪づくりをしようとがんばっています。生活保護率が1000人中243人と深刻、失業・虐待・障害・無戸籍など様々な問題が複合的にあります。そんな中に子どもたちがいます。地域の子どもセンターや子ども食堂が、子どもたちの居場所を作って支えています。かけがえのない拠点になっているんだと思います。

参加者の感想より
・地域で子ども食堂にとりくんでおられる方々と、子どもを取り巻く現状に気づかずに暮らしている方々とで温度差が大きいと感じています。その差をどう埋めていくのかも今後の課題なのだと思っています
・今まで聞いたことはあったが、今日のお話を聞いて、大阪の実態が分かり、本当に困っている親御さんが多いのに驚きました
・子どもには必ず親(背景)がある。その問題も多く深く複雑ではあるけれど、自己責任で片づけるのではなく、その人の立場や気持ちになり寄り添える支援を

子ども食堂応援募金にご協力をお願いいたします

パルコープでは、エリア内の子ども食堂を応援する活動を進めていきます。
集まった募金は、パルコープ子ども食堂フードバンクの費用(仕分け容器や折りたたみコンテナなどの物流資材、配達ガソリン代や高速代など)に活用いたします。

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