コラム執筆 辻中 公

2019年08月01日

ママに贈る魔法のメッセージ

褒めて育てる?叱って育てる?

日本の古き良き躾(しつけ)、昔から伝わる智恵を伝承している大和躾(しつけ)伝承学師の辻中公(つじなか くみ)です。

あなたは、褒めて育てる?叱って育てる?
どちらを選んで子育てを、されていますか?

褒めて育てた方が、のびのび育つから、褒めます。
叱らないと分からないから、叱ります。
どちらでしょうか?

おもちゃが出しっぱなしの時に、お子さんがひとつ片付けました。
『お片付けできるから、○○ちゃんはえらいねえ』と褒めます。
『ひとつだけしかかたづけてないよ。全部かたづけなさい』と叱る。
これはどちらも、上下関係の中での言葉がけです。叱ることも、褒めることも、必要ですが、条件付きで褒めたり、コントロールするのは良くありません。では、どうすれば良いでしょうか。

それは、親が子どもを尊敬することです。
『おもちゃを片付けてくれてありがとう』
ひとり、ひとりが自分らしく生きていくために、親としてできることは、そのままを言葉にしていくことです。

では、おもちゃがだしっぱなしの時はどうすればよいのでしょうか。
その子の気持ちになってください。おかあさんが子どもと同じ年齢で同じシチュエーションなら、全て片付けられるでしょうか。その子の目となり耳となり、身体で感じられたら、かける言葉が変わってくるでしょう。眠いかもしれないし、大人から見えるおもちゃが、子どもの視点では見えなくて、片付けたつもりになっているだけかもしれません。まだまだ遊びたいのかもしれません。

ですから、片付けを教える事も大事です。その子の気持ちになって、そのシチュエーションに立って、片付けを教えてあげてください。時には、一緒に片付けてあげてください。親に、自分を尊重されたら、自分自身を尊重できるお子さんに成長するでしょう。

小学校一年生の国語の時間に、図書室で読み聞かせをしたお母さんの話です。
体育座りをして聞いていた子ども達が、読み手の交代の少しの間が入った時に、一人の子どもが寝転び始めました。すると2人、3人と続いて寝転び出しました。一人の子が何かすると伝染することは良くある事です。そして子ども達は、だらだらし始めたのです。
このような時、『起きなさい』や『ちゃんと座りなさい』と叱る先生が多い中、担任の先生は『じゃあ3つ数える間、みんなで寝転びましょう』と言って子ども達を全員寝転ばせました。そして『気持ちいいね!1・2・3!』と声を掛けられました。3の掛け声の後、子ども達は起き上がり、元通りそれぞれあっという間に座りました。

お母さんは、あっけにとられました。まさかみんなで寝転ぶとは思いもしませんでしたから。そして終わりには先生もボランティアの大人も、みんなで5つを数えるまで寝転んだそうです。お母さんは『気持ち良かったです』と言っておられました。

相手の気持ちに共感して寄り添えた時、対等の立場になって接した時、信頼できる人間関係ができあがっていきます。授業中に寝転ぶ事はいけないことだと頭で思っていることも、臨機応変に対応することで良い空気感に変わります。

子育てでは、もちろん、教えていくことも大切です。その時の成功の秘訣は、子どもを尊敬し、共に学ぶ姿勢を持つ事です。『○○ちゃん、ありがとう』の愛の言葉で、教えてあげてください。 

大和躾(しつけ)伝承学師 辻中公(つじなかくみ)

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