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2019/04/10

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

成長に大切な鉄・カルシウムについて知ろう!

こんにちは。暖かくなりましたね。お花見に行かれましたか? 桜が咲いているのをみると、「春がきたなぁ」とうきうきしてきますね! このコラムを皆さんが目にするころには、新しい元号が発表されていますね。平和な時代が続きますように。

暖かくなると赤ちゃんたちも、動きやすい季節になり、今までできなかったことができるようになります。初めてずりばいができた!とか、はいはいが上手になってきた!とかね (*^_^*)

うろうろできるようになると、赤ちゃんは嬉しくて色々なものをさわりに行きます。事故防止について気にかけてくださいね。大人の目線とは違うので、ママ、パパも寝転んで赤ちゃんの目線で部屋の中を眺めてみてください。口の中に入れると危ないものは、 赤ちゃんの手の届かないところに片付けましょう。立てるようになると、 思わぬ高さまで手が届くこともあるので、十分注意しましょうね。

食事摂取基準

エネルギーkcal たんぱく質g 鉄mg カルシウムmg 食塩相当量g
0~5か月男 550 10 0.5 200 0.3
0~5か月女 500
6~8か月男 650 15 5 250 1.5
6~8か月女 600 4.5
9~11か月男 700 25 5 250 1.5
9~11か月女 650 4.5
1~2歳男 950 20 4.5 450 3.0未満
1~2歳女 900 400 3.5未満
3~5歳男 1300 25 5.5 600 4.0未満
3~5歳女 1250 50 550 4.5未満
18~29男 2650 60 7 800 8.0未満
18~29女 1950 50 6.0
(10.5)
650 7.0未満
30~49男 2650 60 7.5 650 8.0未満
30~49女 2000 50 6.5
(10.5)
650 7.0未満



※大人のエネルギーは身体活動レベルⅡ、たんぱく質・鉄・カルシウムは、推奨量、食塩相当量は、目標量。鉄の( )は、月経ありです。



いかがですか? 赤ちゃんや子どもは成長著しい時なので、体は小さいのですが、たくさんの栄養が必要になります。子どもの成長にかかせない栄養素の「鉄」「カルシウム」は大人でも不足しやすい栄養素になるので十分気をつけてほしいと思います。



母乳やミルクには、赤ちゃんに大切な栄養がしっかりと含まれています。しかし、鉄やカルシウムの含有量はとても少ないのが現状です。
鉄分について、赤ちゃんはママから貯蔵鉄という形でもらって生まれてくるため、ほとんど含まれていなくても問題はありません。もらった貯蔵鉄を使いながら成長していきます。
だた10か月のころには使い果たしてしまい、母乳やミルクだけだと鉄不足となり貧血になってしまいます。そこで、離乳食から摂る必要がでてきます。



鉄について「授乳・離乳の支援ガイド」離乳の支援ポイント、4 離乳食の進め方の目安の欄に、下記のように書かれています。



(2)食事の目安

 
ア 食品の種類と組み合わせ

③生後9か月以降は、鉄が不足しやすいので、赤身の魚や肉、レバーを取り入れ、調理用に使用する牛乳・乳製品のかわりに育児用ミルクを使用する等工夫をする。フォローアップミルクは、母乳または育児用ミルクの代替え品ではない。必要に応じて(離乳食が順調に進まず、鉄の不足のリスクが高い場合など)使用するのであれば、9か月以降とする

鉄が不足すると


大人は、めまい、立ちくらみ、疲れやすい
赤ちゃんも疲れやすい、顔色が白いなどの症状がみられる
また神経伝達物質の生成に影響、脳細胞の機能低下につながる
事もある



カルシウムが不足すると


大人は骨粗しょう症
赤ちゃんや子どもは、骨の成長に影響がでる
神経や筋肉の働きを調整する働きもあるので、不足しない
ようにすることが大切



鉄が多く含まれる食品


小松菜


5~6か月から使える


かつお・納豆


7~8か月から使える


レバー(豚・鶏・牛)・牛肉・ひじき


9~11か月から使える

⇒細かく刻んだり、初めてのときは、すりつぶすと食べやすい


しじみ


1歳以降から使える

⇒貝類は弾力があり、加熱すると身がしまるので、細かく刻むかすりつぶして食べさせるビタミンCを一緒に摂ると、吸収率をアップさせます


カルシウムが多く含まれる食品


小魚(しらす干し)・小松菜


5~6か月から使える


モロヘイヤ・乳製品(プロセスチーズ)


7~8か月から使える

⇒細かく刻んで使う


牛乳・ひじき


9~11か月から、ただし牛乳をそのまま飲むのは1歳以降


干しえび

かなり細かく刻めば、キャベツを細かく刻んだものと一緒にお好み焼きのようなものを作って食べさせることができます。

手づかみしやすいです。

ビタミンD・ビタミンKを一緒に摂ることで、骨を強くします



栄養素のことばかり考えて離乳食つくりをすると、
何をつくればよいかなど悩んでしまうと思います。まず、大人の食事を、主食・主菜・副菜と整えるようにしましょう。その食事から取り分けるようにすると、悩むことが少し減るかな・・・ ママやパパが食べたいおかずから、取り分けられると良いですね。味付けはかなりの薄味でお願いします (*^_^*)  赤ちゃんや子どもは、ママやパパの笑顔が大好きです。にこっと笑って、たくさん声をかけながら食べさせてあげてくださいね。

次回は「離乳食をつくること」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

栄養士 河本かよ

参考文献:
乳幼児の食物アレルギー 診断と治療社
おいしく治す食物アレルギー攻略法 あいち小児保健医療総合センター
よくわかる食物アレルギー対応ガイドブック 独立行政法人環境再生保全機構
小児アレルギーエデュケーターテキスト基礎編 診断と治療社
アレルギー表示について 消費者庁

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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