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2019/12/30

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

アレルギーが心配なときの離乳食

こんにちは。寒くなりましたね。「雪が降りました」「スキー場のオープン準備」などの話題がニュースから流れると「あ~冬がきたなぁ」って感じますね。インフルエンザ流行のニュースも増えてきます。小さな赤ちゃんや子どもがいる家では、気を遣う時期になりましたね。うがい、手洗いをこまめして気をつけましょう。小さな赤ちゃんの人混みへのおでかけは、最小限に(^_^)/

最近アレルギーについて聞くことが多くなっていませんか? 上の子どもがアレルギーを持っている、またはママやパパがアレルギー体質であるなどの場合、特に不安が大きいと思います。今回はアレルギーが心配なときの離乳食についてお話します。

離乳の基本の中で、「食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことから、生後5~6か月頃から離乳を始める」と明記されています。また「離乳を進めるに当たり、食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合、自己判断で対応せずに、必ず医師の診断に基づいて進めることが必要」と記載されています。

このことから・・・

  • 不必要に怖がらず、適切な時期にスタートする(生後5~6か月)
  • 10倍かゆのすりつぶしからスタートし、1品ずつ食材を増やしていく
  • 生まれて初めて口にする食材は、1さじで様子をみて翌日以降に量を増やす
  • スタートして2週間くらい経ったら、たんぱく質を取り入れる

アレルギーの診断がついている子どもについては、必要な栄養素等を過不足なく摂取できるように離乳食を進めること」とも書かれています。

表示の義務のあるもの特定原材料7品目
卵・乳・小麦・そば・落花生・そば・かに
表示が推奨されているもの特定原材料に準ずるもの20品目
いくら・キウイフルーツ・くるみ・大豆・バナナ・やまいも・カシューナッツ・もも・ごま・さば・さけ・いか・鶏肉・りんご・まつたけ・あわび・オレンジ・牛肉・ゼラチン・豚肉
  • 自己判断で除去しない(心配なときは、必ず医師の診断をうけること)
  • 市販の食品を利用するときは、必ず原材料表示をみる
  • 兄弟・家族など一緒に食事をする人の食べこぼし、食べ残しに注意する
食物アレルギーがあることを理由に、離乳食開始の時期を遅らせる必要はありません。「離乳の支援ガイド」に基づいて、すでにアレルゲンと診断された食品がある場合その食品は使用せず、それ以外の食品を用いて進めていきます。
離乳食はもともと1品ずつ開始していくものなので、栄養面にも配慮しながら離乳食の進め方の工夫することで、食品除去の必要のない乳児と同じペースで、離乳食を進めていくことが可能です。
ベビーフード、インスタントの調味料、加工食品を用いずに新鮮な材料を用いて、積極的に進めていきます。アレルギーを起こしにくいものから開始し、1歳時に原因物質以外の食品はできるだけ多くの種類を食べることを目標とします。
(よくわかる食物アレルギー対応ガイドブックより)
食物アレルギーの予防について
子どもの湿疹や食物アレルギー、ぜんそく等のアレルギー疾患の予防のために、妊娠及び授乳中の母親が特定の食品やサプリメントを過剰に摂取したり、避けたりすることに関する効果は示されていない。子どものアレルギー疾患予防のために、母親の食事は特定の食品を極端に避けたり、過剰に摂取する必要はない。バランスのよい食事が重要である。子どもの食物アレルギーが疑われる場合は、必ず医師診断に基づいて母子の食事制限を行うようにする。
(授乳・離乳の基本より)

アレルギーがある子も、ない子も、おいしく食べてほしいと考えています。離乳食を進めるときに、怖がって与える食材の種類を減らしてしまうのではなく、食べられる食材を利用して離乳食を準備しましょう。

卵アレルギーがある場合

卵1個分(50g)のたんぱく質(6g)の代替の目安・・・
鶏肉(30g)・豚肉(30g)・牛肉(30g)
魚(30g)・絹ごし豆腐(120g)・牛乳(180ml)

牛乳アレルギーがある場合

牛乳90ml中のカルシウム(100mg)の代替の目安・・・
牛乳アレルギー用ミルク(180ml)・木綿豆腐(83g)・干し桜えび(5g)・ししゃも(33g、1.5尾)・ひじき(7.1g)・小松菜(60g)

小麦粉アレルギーがある場合

米粉を利用する。しょうゆ、みそは製品に残存している小麦たんぱく質が微量のため使用できることもあるので、医師に相談しましょう。

食物アレルギーと紛らわしい反応をおこすことがあり、離乳食に利用するときに注意が必要なもの・・・

ほうれんそう・とまと・なす・とうもろこし・さといも・バナナ
・キウイフルーツなど

これから年末年始。クリスマスやお正月で大人も子どももうきうきする時期ですよね。ふっと気が緩んだときにうっかりミスがおきるので、注意が必要です。また、赤ちゃんや子どもにアレルギーがあることを知らない方と出会うこともあるでしょう。 例えば「卵アレルギーがあり、卵を使用している料理は避けていますので、よろしくお願いします」ときちんと伝えると良いですね。その代り、食べることのできる料理はみなさんと一緒においしくいただいてくださいね。

今年一年ありがとうございました。来年もよろしくね(^o^)
イベントが多くなる年末年始、無理のないスケジュールの中で、親子一緒に楽しんで過ごしてくださいね!


次回は、「赤ちゃん、幼児に必要な栄養」についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~


栄養士 河本かよ


参考文献:

よくわかる食物アレルギー対応ガイドブック2014 独立行政法人 環境再生保全機構
授乳・離乳の支援ガイド 厚生労働省

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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