2018年04月19日

2017年度 第7回 パルコープ被災地支援職員研修報告

<2017年11月30日(木)~12月4日(月)>

◆参加メンバー◆5名(敬称略・所属は研修時のもの)
泉谷 伸幸(鶴見支所)、佐藤 亮介(西成支所)、高井 健二(都島支所)、松本さん(コープ住宅)、福本さん(パル企画)

鵜住居復興まちづくり協議会(消防団員)の「語り部」前川さんより、一度津波に流されたが運よく助かり、3日3晩飲まず食わずで救助活動をされたお話を聞きました。
自宅も被災し1階は全滅、2階はかろうじて寝る事が出来たそうです。
震災以前に受けた防災研修はほとんど寝ていたが、南海地震が来ると言われているので、「みなさんには同じ経験はして欲しくない」という思いで活動を続けておられます。

【前川さんが伝えたい3つの事】
①災害はいつ起こるかわからない
②事前に最低限の意識と知識を持って欲しい
③災害を甘く見るな!!

2日目、陸前高田市で「桜ライン311」の植樹活動に参加しました。
全国から121名の参加者が集まり、3チームに分かれての作業となりました。私達の植樹した桜は、2019年には花を咲かせてくれる予定!!
トータル17,000本の桜を植える計画ですが、完了は今回で1,326本とまだまだ先は長いです。

昼食後には、初めての試みで開催された交流会がありました。
植樹後のメンテナンス(草刈り・害虫駆除の見回り)や人が足りないが予算がなく補強が出来ないなど、桜ライン311スタッフの苦悩・苦労を垣間見ました。
地元の住民や地権者さんとの結びつきを強めたいがうまくいかない等、問題も様々あるという現状。

桜ライン311とは

陸前高田市内約170kmに渡る津波の到達地点に10mおきに"桜"を植樹し、桜のラインをつくることで震災の記憶を残し、後世の人々に伝承していくことを目的に活動しているNPO法人。
2011年10月より任意団体として発足して以来、春と秋の年2回のシーズンに植樹会を開催しており、パルコープも毎年参加しています。

植樹の翌日には、津波で流された高田松原を復活させる松苗の防風柵を竹で編むお手伝いをさせていただきました。

気仙大工左官伝承館の館長 武蔵さんのお話

①車を止める際は、頭から止めない
②遠くの親戚の自宅の電話を家族で共有する。
③「津波てんでんこ」とにかく逃げる(自分の命は自分で守る)