2017年10月31日

2017年度 第2回 パルコープ被災地支援職員研修報告

<2017年6月12日(月)~16日(金)>

◆参加メンバー◆4名(敬称略・所属は研修時のもの)
川端 恵美子(枚方支所)、中島 昌哉(枚方支所)、長澤 雄人(南寝屋川支所)、皆本 優樹(寝屋川支所)

初日は、陸前高田の市街地を視察し、語り部である釘子さんからお話をきかせていただきました。
また、仮設住宅と災害公営住宅を回るいわて生協さんの移動販売トラックも見学させていただきました。

●ぶどうの雨よけ作業体験

神田ぶどう園にて、作業体験をさせていただきました。
ぶどうは雨に弱く、この時期になると雨にぬれないようビニールをかぶせる作業が必要です。
簡単そうで手間のかかる大変な作業でした。
また、普段民泊の受け入れをされている方のご自宅にお邪魔し、
昼食をいただきながら震災当時のお話を伺いました。

●二日市仮設住宅でのいわて生協「ふれあいサロン」にたこ焼きパーティーで参加

いわて生協のボランティアの方たちと被災地の皆さんでたこ焼きパーティー。
皆さん元気でイキイキとされ、たこ焼きをとても気に入っていただき私たちも元気をいただきました。

最終日、「NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク」の千葉さんと大槌町を視察。
旧大槌町役場は、ご遺族の意向等で現町長は撤去することを表明しましたが、他に急ぐ復興事業がある為、現在は"撤去は保留"となっているそうです。

●山岸産業さんからの教訓

主に金属プレートの製造加工販売を事業としている「山岸産業」さんでは、震災当時、津波が来たとき社員の1人が会社に戻ろうとしたところ入口の前で工場長が手を広げ「早く避難しろ」と高台に走らせたそうです。
そのおかげで、社員全員が怪我することなく無事に避難できたというお話を伺いました。
山岸産業さんでは、震災以前から避難訓練をされており、いつ震災が起きてもパニックにならない状態を社員全体で共有されていました。
震災備品なども整理されていて、いつでも持ち出せるように玄関前に備えられていました。

訪問した私たちに被災地の皆さんが一番伝えたいことは...

・自分の命を優先する事。
・被災者の方たちから聞いた教訓を私達が広める事。
・自分の命が助かった後、一人でも多くの人を助ける事。

だと感じました。
この研修に参加させていただいて、普段からの防災の備えや見直しが必要だと目で見て聞いて肌で感じ、
自分の為にもみんなの為にも役立てていきたいと思いました。