2017年10月31日

2017年度 第1回 パルコープ被災地支援職員研修報告

<2017年5月23日(火)~27日(土)>

◆参加メンバー◆7名(敬称略・所属は研修時のもの)
山本 夕貴(枚方支所)、中村 司(港支所)、重村 健太(都島支所)、寺久保 脩祐(鶴見支所)、浮氣 崇彰(平野支所)、今村 美乃里(北枚方支所)、宮部 絢実(教育)

初日は陸前高田の市街地を視察しました。
いわて生協さんの移動販売トラックも見学させていただきました。
仮設住宅と災害公営住宅を中心に回っていて、トラックに積んでない商品でも
店に在庫のあるものは、後日お届けも行っているそうです。
続いて、語り部である釘子さんのお話を聞きました。
当時、高田第一中学校での避難所生活がどのように過ごされていたのか、
また、ボランティア活動のあり方について学びました。

2日目は、広田湾漁業協同組合で、4月に塩蔵されたワカメの茎と葉を分ける作業を体験しました。
機械で分けるのではなく全て手作業で分けるので、時間と労力がかかって商品になるのだと身をもって知ることが出来ました。

その後、長洞元気村という元仮設住宅の住民コミュニティの場へ行き、昼食を頂きました。
元気村のお母さん方が集まって、震災当事の現状や、その後の復興について教えてくださいました。
長洞元気村はもともと60世帯からなる集落でしたが、津波で被災してしまったと言います。
皆さん快く歓迎してくださり、陸前高田の名物のほたての網焼きや、その日入った新鮮な魚や、ほやを頂きました。
村の名前の通り、お母さんたちから元気を頂きました。

3日目は、いわて生協の職員の方々と交流を行いました。
その中で、いわて生協さんの活動の4つの柱を教えていただきました。

①買い物支援「にこちゃん号」...車で買い物に行けない人など地域住民の要望を受けて、宮古市~陸前高田市の沿岸部で4台(全国の生協からも募金があり車両購入)が運行されています。
②なりわいづくり支援...生協が取り扱っている商品だけでなく、地元のメーカーの商品を積極的に扱っており、「復興応援・地産地削フェスタ」などの活動を行っているそうです。
③笑顔と元気を届ける活動...ふれあいサロンなどを開き仮設住宅・地域を対象に交流の場を設ける。
④風化させない取り組み

午後からは仮設住宅へ行き、わたしたちが作ったたこ焼きを食べながら、被災した方々と交流をさせていただきました。
わたしたちもたこ焼きを焼くのは初心者で、おばあちゃんたちと協力しながら作りました。
みなさん本当にお優しい方ばかりで、ちらし寿司やお吸い物を振る舞ってくださいました。
6年前被災し、いまも仮設住宅に住まれているとは思えないほど元気な方々ばかりで、むしろわたしたちがはげまされてしまったように思います。

参加者の感想

震災から6年3ヵ月が経過し、県内でも風化がすすんでいます。
今回の研修で自分達は復興がかなり進んでいると思っていましたが、この3日間を通じて、空き地の多さと内陸部に行った住民が戻ってこないことによって人口の減少などが問題点だと感じました。
そのため、東北の良さと現状を伝えていくことによって少しでも、改善されることを願います。