生産者さんおじゃましまーす

掲載日:2010年05月31日

永松さん達の肥後グリーンメロン/熊本県・肥後農産出荷組合

  永松さん達のメロンの産地・不知火(しらぬい)地区は干拓地で、この日に話を伺った4人の生産者は、干拓地に入植されてから3代目の生産者です。
かつてこの地は、い草の大産地でした。い草の生産が衰退した昭和40年頃から、プリンス→アンデス→肥後グリーン、クインシーへとメロン生産の変遷がありました。

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  14年前、永松さんが作るメロンの企画が始まってから、年々増えていく注文に応えるため、坂田さんたちとグループを作り、「肥後グリーンメロン」の生産を続けています。

「JAに出荷しても、これがどこに行くのか、誰に食べてもらえるか分からない。パルコープは、組合員さんの家庭に届くことがはっきり分かっている。届けたメロンに間違いがあったら来年は買ってもらえない。大勢の『おいしかったよ。来年も買うよ』という声を裏切れない」。
年に一度届くメロンで日本の四季を感じてほしい、それを大事にする消費者に届けたい。
「去年よっか、うまかつば(去年より、おいしいものを作りたい)」
「そぎゃんせんと、良かつはでけん(そういう気持ちがないと良い物は作れない)」
と永松さんと坂田さんは話してくれます。

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永松  義智(よしとも)さん(43歳)                    桑原  克尚(かつなお)さん(39歳)

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坂田  正之(まさゆき)さん(37歳)                    山本  洋司さん(29歳)

1~2玉のメロンに栄養を集中させる

  作業中にツルを踏んで傷めてしまうことがないよう、ツルを地面に這(は)わせず、支柱に巻きつかせた立体栽培にしています。「ツルが傷つくと、実(み)に栄養がいかなかったり、味にもバラツキがでる。立体栽培だとツルを踏んで傷めることないし、味の確認もしやすいんです。従来の栽培方法に比べ手間も費用もかかるけど、最初から最後の収穫まで、安定した品質のものが穫れるから」。大変なのは実ができてからずっと続く「芽摘(めつ)み」。メロンは決まった土地の中で、たくさん作ると、味が悪くなります。ひとつの株から収穫する1~2玉の実に栄養を集中させるためそれ以外の実と、一定以上、伸びる芽を摘む作業です。 

  コクのある甘みを作るために有機肥料をすき込みます。有機肥料は、土の中の微生物が活発に動き回り、根を充分張ることができる土の構造を作るために使うのです。

  「他の畑で、根元が割れる"ツルワレ病"でメロンが全滅したって聞いたけん、今年は接木(つぎき)をしたんよ」。根が強い品種に、肥後グリーンメロンの芽を接ぎます。コストを2倍掛けて病気を予防するのです。

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暑いハウスで芽摘みをする坂田さんのお母さん

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  昨年は天候不順により、楽しみにしていただいてる組合員さんに、一部、熟したりないメロンをお届けし、ご迷惑をお掛けしました。
今年はご注文いただいた組合員さんに必ず喜んでいただけるように生産者と共に力を尽くしてまいります。
商品部  高橋  宏明

09年に肥後農産を訪問された総代さんの声

木村  末子さん
  メロンが宙に浮いたように栽培されているのを見てとても驚きました。
ニコニコとメロン作りのお話をされる永松さんを見て、愛情込めてメロンを作っていらっしゃることが伺えました。ほんと、メロンのようなお顔でね。
また、肥後農産の宮本社長と生産者の方たちがお互い信頼している結びつきが伝わり、だからこそ、いいものを作ろうと思われるんだなと感じました。配送で届いたメロンは大きく、甘かったですよ。

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'09年も月8名の総代さんが永松さんのハウスを訪問しました。

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【産直】永松さん達の肥後グリーンメロン[冷蔵]
1玉、1.2kg前後【6月2回】698円
※今年は6月4回で終了です

※今年の生産者は、永松さん、坂田さん、桑原さん、山本さん、西岡さんの5名です。

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