生産者さんおじゃましまーす

掲載日:2010年05月21日

鳥取県産 砂丘らっきょう

  日本屈指のらっきょうの産地、鳥取県福部(ふくべ)。江戸時代、参勤交代の付き人が関東から持ち帰ったことがはじまりと言われ、当時は薬として使われていました。畑は、日本海に臨(のぞ)む鳥取砂丘内にあります。  『砂丘らっきょう』の生産者で組合長の香川さんにお伺いしました。

  「休眠期からさめた種球を、7月中旬から9月上旬に猛暑の中で一粒ずつ手で植え付けます。畑の表面温度は60度にもなり、素足だと低温火傷をする温度です。また、氷点下の冬を越し、5月までずっと作業は続きます。砂地は土より水分が少なく、そんなふうに環境が厳しいほど良いらっきょうができるんです。人間と一緒で、あんまり甘やかすとダメなんですね。鳥取砂丘ならではの砂の粒のきめ細かさが、らっきょうの繊維質を細かくし、砂丘らっきょう独特のシャリシャリ感を生みます」。

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生産者  香川  恵(めぐむ)さん

手間暇と技術で農薬も減らす

  「雑草は肥料を横取りするし、日当たりも邪魔する。大切な葉にも影響するので、除草剤は一切使わず、這(は)うようにして人の手で草取りをします。畑が2反(約600坪)と広大なので、5人でも1日がかりです。

  病気は、らっきょうの歯ざわりに影響します。病気に強くするため12月中にある程度生育させます。人間も体ができあがってくると子どもに比べて病気に強くなるのと同じですね。また、いかに良い種球を使うかも大切なんです。農薬を使うかどうかは天気を見ながら、適切な時期に使います。生産者の健康面・経済面からも、必要以上の農薬を使用しないように指導をしています」。

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らっきょうと対話する

  「収穫まで、用がないときは畑のらっきょうの葉を見て回ります。畑を見ることは大切なんです。らっきょうは砂の中にあって見えないけど、葉の色で病気や肥料が効いているかどうかが分かりますし、葉が多いと※分球は多いんです。うちの女房は、朝起きたらまず畑を一回りするんですが、『らっきょうと対話する』なんて言いますよ。私は猫とも話しできないのに、らっきょうと会話するなんてできませんが...」。

  「作っている私たちは、よりおいしい、6月からできるものを食べて欲しいんですよ。まずは、5月末までのらっきょうで、かんたん漬けをしてみてください。本当に簡単ですから。呼んでもらえば、漬け方講習にも行きますよ!」。

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広い畑を手で草取り

※分球とは
ひとつの種球から、6、7個に増えることを言います。9個になるものもあります。

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組合員の声
「らっきょう好きや」という孫にも持っていきます

鶴見区の組合員・角屋(かどや)美代子さん

 昨年は1kgを2回買いました。土を洗い流すなどの掃除をして、塩水に漬けときます。寒いうちは外に置いといて、暖かくなってきたら冷蔵庫に入れるんです。甘酢に漬ける時期は年明けてから。こうしといたら、だいぶ長いこと持つんです。いつまでも歯ごたえあるし、色も黄色くなれへんしね。
前のがなくなってきた思たら寒の時期に2日くらい塩抜きして、お酢控えめで砂糖多めで、蜂蜜入れてね。あんまり出来上がったのは買ったことないですわ。やっぱり歯ごたえやから、ビチャッとなったらいややからね。カレーのときとか、箸休めにね。孫も「らっきょう好きや」言うてるから、持って行きますよ。

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砂丘らっきょう(洗い)【冷蔵】
1kg、(S)サイズ【6月1回】880円
※Mサイズ・Lサイズ・根付きもあります

《らっきょうの簡単な漬け方、らっきょう酢の企画は5月4回の「食べてスマイル」をご覧ください》

おいしいらっきょうの漬け方

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