生産者さんおじゃましまーす

掲載日:2009年02月04日

産直交流会
北海道JAきたそらち・多度志地区代表理事 辻本 智 氏のメッセージ

北海道JAきたそらち・多度志地区代表理事 辻本 智 氏からいただいたメッセージをご紹介します。

たどし(アイヌの言葉で白樺の木が多い澤が地名の由来)地区は大阪市・守口市・門真市・大東市を合せたくらいの面積で9割が山。実際の農耕地は大阪市の三つの区の広さで420世帯1,044名が生活しています。 夏は暑く7月末からお盆の時期は30℃を越え、降水量も多いところです。

生協とのお取引はお互いの事情を共有することと思い生産現場が今どうなっているかをお話しします。

たどし地区は10年以内に4割以上が離農するだろうといわれております。農業をしている中でも20代、30代の若い層が極端に少ない、それは何故かというと儲からないからです。職業として農業が成り立たないからです。この4年で経費が120%になっている。その反面農家からJAに出す米の価格は若干下がっている。私たちの仕事は雪を溶かす作業からスタートして他の産地と肩を並べる。それにも燃料費が掛かる。米作りの実態は赤字経営です。でも私たちは米作りをあきらめない。生協組合員に認めてもらえることが農業をする支えになっているからです。私たち生産者は自分の生産物に誇りを持っているが、それは生協組合員に褒めてもらえる、産地に来てもらえることがないと誇りはもてないのです。
皆さんの買い支えだけでなく私たちも皆さんの生活を支えたいと思う。パルコープの産地点検はとても厳しい。また、新米を早く組合員さんに届けたいとう要望もいただいている。産地指定をいただいてるところからの新米の早期出荷の要望であれば他の作業を休んででも優先さています。これからも末永くお付き合いいただきたい。


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