組合員活動紹介

2017年08月28日

「テロ等準備罪」って? ~ほんまにいるん?~

2017年度 第2回 推進学習会

2017年7月4日 京橋事務所(本部) 参加101名(組合員活動委員)


 今年6月に強行採決された通称「テロ等準備罪」「共謀罪」を新設する改正組織的犯罪処罰法が7月11日から施行されました。国会で、政府は"組織的な犯罪集団を対象としているため、一般の人には関係がない"と言っていましたが、日常生活の中でわたしたちへの影響は本当にないのでしょうか。弁護士の小谷成美さんを講師に迎え、みんなで学習しました。
 まず、昔ばなしの『桃太郎』を例に説明していただきました。「これまでは、警察の捜査は、鬼が殺されて死体がある状態から始められるのが通常でした。共謀罪が成立し、これからはきびだんごで仲間を集めたところで鬼を殺す計画があると疑われ、捜査の対象となってしまいます。実際は猿と仲良くなりたいからきびだんごをあげただけなのに、逮捕されてしまうという危険性もあります」と小谷さん。共謀罪の対象となる犯罪は277もあり、その中にはビジネスに関係するものや著作権法など、わたしたちに身近なものも数多くあるといいます。計画をたてているという疑いをかけられないように、わたしたち市民は委縮してしまい、さらに進むとお互いを監視するような社会になりかねないとのお話でした。
 最後に「共謀罪は成立してしまいましたが、世の中が終わったわけではない。いろんなところでわたしたち個人ができることから努力し、反対の声をあげ続けることが大切です」と提起していただきました。
 参加者からは「準備行為は『犯罪目的という内心さえあればOK』。内心はどうやって見極めるの?警察ににらまれたら"蛇ににらまれた蛙"で人間のする事は必ずしも100%正しくはないし冤罪が多くなるであろう事が心配です」「政治に関心を持って過ごすということが大切」などの感想がありました。

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