組合員活動紹介

2015年05月25日

「どうなる?私たちの電気」~電力自由化・発送電分離~

2015年度 第7回 推進学習会

2015年4月9日
京橋本部 参加121名(組合員活動委員)

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国は、2016年から電力自由化をすると決定しましたが、具体的な姿はなかなか見えてきません。私たちが毎日使う電気に関して、これからの電気のしくみと、世の中で行われている自然エネルギーへのとりくみの現状を学ぼうと、気候ネットワーク主任研究員・自然エネルギー市民の会の豊田陽介さんをお招きし、学習会が開催されました。

『発電』と『送電』の分離

日本ではどこまで改革が進んでいるのか...「電気を作る〝発電部門〟、発電所から需要地の近くまで電気を送る〝送電部門〟。今はこれらの運営が一緒になっているため、まずは会計上別にしようと段階的に分離を進めていっている状態です」と、豊田さん。周波数や電圧の乱れからおきる大規模停電などを防ぐため、発電量と消費量は常に一致させる必要があること、電気は電気として保存することができないため、生産量を調整する必要があることなど、必要な人に必要な量を届けられるような仕組みをしっかり築くことが課題となると説明していただきました。

海外では...

また、海外の事例として、デンマークでは九州ほどの面積に380万kWもの風車が設置され、約22%を風力でまかなっており、自然エネルギー送電会社が公正に送電網を利用できるようになっていることもご紹介。

未来をみすえて電力を選ぼう

「電力自由化にともない電力市場が拡大することで、需要と供給のバランスがとりやすくなり、結果として安定供給につながるというメリットがある反面、デメリットとして、電力会社の経営基盤の弱体化が懸念されます。ただ安いからという理由で電気を買うのであれば、温暖化などは止められない。私たちがどの電力会社を選ぶのか、選んだ先にどのような影響が社会にもたらされるかを考えていただけたらと思います」と締めくくられました。

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コンセントの向こう側をみんなで考え、絵をかいてみました!!

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