ふれあい子ども食堂

掲載日:2018年08月27日

場所
寝屋川市寿町54-18 香里ふれ愛ハウス内
開催日
毎月第1・第2金曜日
参加料
子ども無料、大人300円
  • にしなり こども食堂
  • にしなり こども食堂
寺本 とも子さん

代表:寺本 とも子さん

わがまちの*子ども食堂訪問記 わがまちの*子ども食堂訪問記
ふれあい子ども食堂

 住宅街にあるクリーム色の建物「NPO法人香里ふれ愛ハウス」。子ども食堂が開催される日は目印ののぼりが立ち、入口にのれんがかかる。訪れる子どもたちは回数を重ねる度に増えていて、大人も含め60人~80人になることも(7月のこの日は88人)。昼の2時から調理担当メンバーが集まり準備、ボランティアの「子どもたちの笑顔がみたい」という思いから、これまで同じメニューをしたことがないと言う。デザートのお菓子も毎回手作りする。この日はタコライス・ジャーマンポテト・玉ねぎまるごとスープ・わらびもち。急遽パルコープから届けられた冷麺もメニューに入れられた。
 開催時間の18時が迫ってくると、子どもたちがぞくぞくとやって来る。たちまち室内は満員、食堂スペースに繋がる厨房は大忙しに。友だちどうしで食べる子が多く、とても賑やか。お母さんと来た子も食べ終わったら別室の遊びコーナーに行き、友だちやあそび担当のボランティアと一緒に絵を描いたり工作を楽しむ。お母さんたちはホッと一息つき、コーヒーを飲みながら会話が弾んでいるようす。終了間近の20時前に、その月のお誕生日の人が一人ずつ名前を呼ばれて「ハッピーバースデー♪トゥーユー♪」と参加者から拍手でお祝い。いつの頃からか子どもたちが発案して今では定番になったそうです。

ふれあい子ども食堂

定期的に人が集まり、“みんなが笑える地域の居場所”に

 「この寝屋川でも夜遅くまで出歩いている子どもを目にすることがあるし、ご飯を満足に食べていない子がいるという情報を聞くこともある」と、代表の寺本さん。「もしかしたら目に見えないところで子どもたちを取り巻く環境の中に深刻な問題があるんじゃないか。そういう思いと、当時『子ども食堂をやりたい』との思いを持った人が集まり、子どもの居場所として子ども食堂を始めようと決めました。
 2016年4月にオープン、スタッフは7名、ボランティアは15名。
 スタッフには元教師や保育士がいて、子どもたちの総合的な支援を目指しています。月1回、スタッフミーティングを開いて「ふれあい子ども食堂」をより充実させていきたいという思いで、とりくみ内容や企画など話し合っています。
 始めた当初、まずは地域のコミュニティを作ることが大事と思い、もともとやっていた「モーニングカフェ(毎週水曜日)」に加えて、地域医療生協にもこの場所を貸し出してイベントに使ってもらうということもして、定期的に人が集まる状態を作るようにしました。ここは、そうやって地域のみなさんのご協力で成り立っている場所であり、“みんなが笑える地域の居場所”になっているんじゃないかなと思っています。

ふれあい子ども食堂

一品でも多く出してあげたい

 「ふれあい子ども食堂」一番のこだわりはご飯ですね。立ち上げ当初は関西フードバンクに食材提供を申請していましたが、芦屋まで取りに行かなければならず断念。今、野菜はお隣の畑や家庭菜園をされている方からいただいたりしています。パルコープさんからの食材もたくさんで助かっています。いただいたものを全て無駄なくするのは大変ですが、一品でも多く出してあげたいと考えた末、色々おかずを作ってバイキング形式で出してみると、色んな種類を楽しめて子どもたちも喜んでいる様子です。毎回60食をめどにできるだけ手作りで作っていますが、足りない時は、生協の冷凍オムライスが大活躍!なんてこともあるんですよ。

ふれあい子ども食堂

どの子も健やかに

 ここには学童帰りの子や保育園帰りの親子、赤ちゃん連れや寝屋川市民会館の方からも口コミで来られている。本当に必要な子が来ているとは限らないが、ここに携わっているみんなが、『どの子も健やかに育って欲しい』という願いを持っています。
 本当は月1回だけでなく回数を増やしたい。今思っているのは、ボランティアさんを増やしたいということ。そのためにビラを作って地域の自治会長さんに声をかけたり、福祉関係の方や小学校の校長先生にアプローチしたりしています。それから、9月にはお母さんたちだけの交流会を開くんです。そこで悩みや問題を共有して親同士が繋がって、将来的にはここを残していきたい続けていきたいと思ってもらえたら嬉しいですね。

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