商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2016年11月度 CO・OP ホイル レギュラー

お申し出

半年ほど前にまとめ買いしたのですが、ホイルの真ん中あたりが変色して白い粉が出ていた

検査室からの回答

お申し出品を確認しましたところ、ホイルの中ほどが帯状に白く変色した状態でした。
これは温湿度変化によって発生した結露水をホイル内部に吸収して発生した「酸化腐食現象」と考えられました。
原料であるアルミニウムには様々な利便性がある半面、水や塩分などに弱く、これらに接触していると酸化により変色などの現象(さび)が起きてしまうことがあります。
アルミホイルの酸化は、①変色(乳白色→茶褐色→黒色へと変化)、②ホイル同士の貼り付き、③ボロボロと崩れる状態へと進行していきます。
写真のようにホイル中央部に帯状に変化が見られるのは、端部分は水分が付着しても外気に触れて乾きやすい一方で、中央部分は水分がとどまりやすく乾きにくいためです。
この現象には、温度や湿度、時間などの条件が影響しますので、開封前・開封後ともに湿気の少ない場所で保管し、購入後は早めにご使用ください。
また、「アルミホイルを落し蓋に使用できる?」とのお問い合わせがありますが、アルミは塩分や酸に弱いため、長時間使用すると腐食して変色したり、溶けて穴があいたりすることがあります。
材料や調理器具の材質によっては短時間でも発生する場合がありますので、落し蓋へのご使用はお勧めできません。

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1662件(前年同月1685件)

〈11月度検査状況(16.10.21~16.11.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 1083 18 注意品については再検査、継続調査を実施しましたが、
商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
残留農薬検査 60 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 283 なし 問題ありませんでした。
残留放射能検査 89 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
外注検査に出したもの 35 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

112 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】275件(前年同月355件)

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

輸入食肉などの自主検査が11月からスタートしています

より組合員さんの安心にこたえるために、輸入食肉の残留ホルモン剤や残留抗生物質について自主検査を行う装置を導入しました(11月~)。
共同購入で企画される商品について検査を行い、ホームページにて情報を提供しています。

検査状況についてはこちら

  • 高速液体クロマトグラフ質量分析計

  • 組合員さんも見学されました
    (11月16日・総代施設見学にて)

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