商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2016年3月度 「CO・OP氷菓用キャンデー ジューシー100」

お申し出

  • 氷菓用キャンデーを冷凍庫に入れてから
    数日たつが凍らない。なぜ?

検査室からの回答

  • 通常、氷菓用キャンデーは-15℃より低い温度であれば、中身液の種類や糖度(甘さ)に関係なく、一昼夜ほど冷凍庫に置けば凍りますが、現品が凍結点に達しながらも凍ることのない液体状態(過冷却)となっていた可能性が考えられます。  
    水は0℃で凍り始めますが、水に砂糖・果糖・ブドウ糖などの糖類とクエン酸などが溶けた状態の氷菓用キャンデーは、-12℃付近が凍結温度と考えられています。
    冷凍庫内の温度が-12℃以下なのに凍らない原因は、過冷却状態と言われる現象です。
    今回につきましても-12℃の凍結点より庫内温度は低かったが過冷却状態になり、糖液中の水分子が規則的に並んでしまい、氷結晶化する状態とはならず準安定とも言える液体のような状態を保っていた可能性が考えられます。
     それを解決するために包材に「凍りにくい場合は、チューブを軽く振ってから、再び冷凍庫に入れてください」と表示させていただいております。刺激を与えることで水分子がみだれ凍り始めます。

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1196件(前年同月1294件)

〈3月度検査状況(16.2.21~16.3.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 717 4 注意品については再検査、継続調査を実施しましたが、
商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
残留農薬検査 55 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 164 なし 問題ありませんでした。
残留放射能検査 41 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

219 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】252件(前年同月381件)

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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