商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2015年2月度 果物の防カビ剤

【果物の防カビ剤について】
輸入果物の一部に「防カビ剤使用」の表示がありますが、安全性に問題はないのですか?

検査室からのお答え

人体への影響はありません。
防カビ剤のうち、チアベンダゾール(TBZ)やイマザリルなどは、かんきつ類への使用が食品衛生法にて認められています。これらは、いずれも1日摂取許容量(※1)を大幅に下回るように使用基準(※2)が定められ、安全性が確保されています。
また防カビ剤の使用方法は、果皮に塗布するので、果肉の中にはほとんど浸透しないと考えられます。
生協では、左記の防カビ剤2品について独自に基準を設け(※3)、検査室にて理化学検査を行い、問題がないことを確認し商品を企画しています。

  • ※1人間が毎日一生涯摂取し続けても健康に何ら悪影響が出ない量
  • ※2使用基準→チアベンダゾール (TBZ)かんきつ類:10㎎/㎏ イマザリル(IMZ)かんきつ類(みかんを除く):5㎎/㎏
  • ※3独自基準→「使用制限添加物」とし、輸入かんきつ類に限り使用を認めています(現状では、有用性が高く、代替えできる食品添加物がないため)
【商品検査のとりくみ】商品検査数 1,206件(前年同月945件)
検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 869 7 注意品については再検査、継続調査を実施しましたが、
商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした
残留農薬検査 40 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 218 なし 問題ありませんでした。
残留放射能検査 77 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)
外注検査に出したもの 2 なし 問題ありませんでした

2015年1月度検査状況 14年12月21日~15年1月20日

【商品の相談受付状況】 356件(前年同月449件)

人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。


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