商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2014年8月度 産直 種なし柿

<2014年8月度検査状況 14年7月21日~14年8月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規
事前商品
9 5 450 20 0   484
既存
取扱商品他
45 112 704 8 4 309 1182
合計 54 117 1154 28 4 309 1666
(昨年度:1017件)

見学件数:2件 43名

 ★再検査・継続検査・調査を要するものが、微生物検査で15品ありました。
   微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、商品回収・人体危害に
   かかわる不適合はありませんでした。 
 ★残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず(検出限界は20ベクレル/kg)でした. 
 ★卵質検査:問題ありません。


<2014年8月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 1件(0件)
異物混入 88件(64件)
異味異臭 17件(18件)
他意見・質問など 289件(366件)
合計 395件(448件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容>産直 種なし柿

(1) 食べると炭酸のようにビリビリした感じが舌に残ったのですが?
(2) 皮に黒いキズがたくさんあるのは何ですか?

 

<検査室からのお答え>

 ご心配をおかけしました。

(1) 舌に張り付くような強烈な渋味の正体は、柿に含まれる「タンニン」という成分です。緑茶や赤ワインなどの苦味成分として広く認知されつつあるもので、これが柿にも含まれています。本来、種なし柿は“渋柿”なので脱渋工程がありますが、個体差により一部この苦味成分が多く残っている場合があります。食味が気になるようでしたら、お申し出ください。

(2)皮に黒いキズや斑点のついたものがありますが、これは皮が風でこすれるなど、柿の生理現象によってなるものです。皮をむけば中の果肉に影響がないことがわかります。食味は変わりませんし、食しても問題はありません。


~毒きのこに気をつけて ~

食中毒は気温の高い時期は、細菌性食中毒の発生が多くなり、冬場は、ウイルス性の食中毒の発生が多くなります。秋の時期に全国でも多く発生するのが、きのこ中毒です。

 キノコは、秋の味覚として採集して食べる人も増えます。キノコ食中毒も、9月、10月に多く発生しており、約9割がこの時期に集中しています。

大阪市内でも平成17年9月及び平成20年9月に毒キノコである『オオシロカラカサタケ』を喫食したことによる食中毒が発生しています。毒きのこ中毒のほとんどは、自分で採取し家族で食べて発症しています。H15~24年のキノコ食中毒の原因をキノコ種類別にみると、ツキヨタケ38%、クサウラベニタケ19%であり、この2種類の毒キノコで全体の約5割を占めています。 また、平成16年と平成19年には、それまでに食用として食べられていたスギヒラタケによる急性脳症の発生を疑う事例が報告されています。 


<厚生労働省HPより>

毒キノコで中毒を起こさないように次のことに注意しましょう。

★確実に鑑定された食用キノコ以外は絶対に食べない。
★キノコ採りでは、有毒キノコが混入しないように注意する。
★「塩漬けすれば毒キノコでも食べられる」、「タテによく裂けるキノコは食べられる」などの「言い伝え」は、信じない。
★図鑑などで、勝手に鑑定しない。

(食用のキノコでも、生の状態で食べたり、一度に大量に食べると食中毒になるものがあるので注意しましょう。)

食べると怖い毒キノコですが、食べなければ怖がる必要はありません。触っても全く害はありません。毒キノコは山の中だけでなく身近な場所にもあります。食用のキノコと確実に判断できないキノコは、絶対食べない、採らない、人にあげないことです。
 もし、体調に異常を感じたら、直ちに医療機関を受診してましょう。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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