商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2014年4月度 くうきれい

<2014年4月度検査状況 14年3月21日~14年4月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規
事前商品
21 8 377 19 0 0 425
既存
取扱商品他
47 76 457 24 0 154 758
合計 68 84 834 43 0 154 1183
(昨年度1161件)

見学件数:4件 34名

 ★再検査・継続検査・調査を要するものが、微生物検査で5品、残留農薬検査で1品(店舗新規)ありました。
   微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、商品回収・人体危害に
   かかわる不適合はありませんでした。 
 ★残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず(検出限界は20ベクレル/kg)でした. 
 ★卵質検査:問題ありませんでした。


<2014年4月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 5件(2件)
異物混入 66件(48件)
異味異臭 23件(15件)
他意見・質問など 209件(290件)
合計 303件 (355件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

 

<お申し出内容> くうきれい エアコン内部洗浄剤
洗浄のムースをスプレーした後にリンススプレーを噴射したところ、全く勢いがなく内部まで届かずに汚水が下へ漏れてきた。

 

<検査室からのお答え>

 今回は、噴射する際にスプレー缶を横向きもしくは逆さまに傾けた状態で噴射をされたことで、中の窒素ガスのみを噴出したために、リンスが液体となって後から流れ出たと考えられます。
 使用方法としては缶を「上下によくふってから上向きで噴射」していただくようにお願いします。エアコンの外装パネルを取った後、洗浄ムースをかける前に一度、掃除機などでほこりを取っていただくと、より中まで洗浄でき、汚水は排水ホースから出ていきます。
 また万が一、クリーナーが垂れたり飛散しても大丈夫なように、エアコンの周りや下部をビニールや 新聞紙でガードしていただくことをおすすめします。



~アサリに毒?~

 きのこやふぐには毒が含まれているものがある事はよく知られていますが、アサリなどの二枚貝類にも、まれに、海域に特定のプランクトンが特異的に増殖すると、そのプランクトンを摂食して毒を体内に蓄積することがあります。貝毒の原因となるプランクトンは、春先から夏に多く発生します。

 貝毒には麻痺性貝毒と下痢性貝毒の2種類があります。
麻痺性貝毒では舌、口唇のしびれや運動失調、下痢性貝毒では下痢・腹痛等といった 特有の症状が現れます。貝毒は調理などの加熱では消えません。

 貝毒の毒量はマウスユニット(MU)という単位で表され、規制値が設定されています。 各行政では、定期的に貝毒の原因となる有害プランクトンの発生状況を調査し、 必要に応じてアサリなどの二枚貝のもつ毒量も検査、監視しています。麻痺性貝毒では、体重20gのマウスを15分で死亡毒量を1MUとしています。下痢性貝毒では, 体重20グラムのマウスが24時間分で死亡する毒量となっています。

 貝のむき身重量1g当たり、麻痺性貝毒では4マウスユニット、下痢性貝毒では0.05マウスユニットを超えた場合、当該海域の生産者は、直ちに出荷自主規制を行い、毒化した貝類が市場に出回らないようになっています。

 大阪府では、潮干狩りシーズン中に、アサリを採取し、安全確認が行われています。大阪湾のアサリで規制値を超える貝毒が確認された場合は、府民にアサリなどの二枚貝を潮干狩りなどで採取して食べないよう新聞やホームページなどを通じて情報提供され、安全性が確認されるまでの間、定期的に貝毒検査が実施されます。潮干狩りに行く場合には、情報チェックして出かけましょう。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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