食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。
残留農薬 | 残留放射線 | 微生物 | 食品添加物 | 外部委託 | 卵質 | 合計 | |
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新規 事前商品 |
14 | 12 | 390 | 26 | 0 | 6 | 448 |
既存 取扱商品他 |
33 | 80 | 476 | 10 | 0 | 154 | 753 |
合計 | 47 | 92 | 866 | 36 | 0 | 160 | 1201 (昨年度:1230件) |
見学件数: 2件 13名
主なお申し出状況(昨年度) | |
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人体有症 | 4件(2件) |
異物混入 | 79件(79件) |
異味異臭 | 20件(22件) |
他意見・質問など | 372件(320件) |
合計 | 475件 (432件) |
★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。
えっ? 焼き魚で食中毒? ―アレルギー様食中毒に注意―
通常、「食中毒菌」というと、加熱不十分の肉から感染しやすい病原性大腸菌や、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌を思い浮かべる方が多いでしょう。
ところが、一般の雑菌のなかで、赤身魚(マグロ、カジキ、サバ、イワシ)などに付着して増え、「ヒスタミン」を作りだすことにより食中毒を起こす細菌があります。ヒスタミンはアレルギーをひき起こす物質であり、高濃度のヒスタミンが含まれる魚などをたくさん食べると、下痢やジンマシンなどを発症します。これらの細菌は、環境の中に普通に生息しており、完全に排除することが難しく、また、いったん菌が増えてヒスタミンが高濃度になると、加熱しても減りません。「食中毒菌はもちろん、雑菌も増えないようにする」が大切です。
パルコープでは、昨年(2012年度)から、店舗を中心に、商品の抜取り検査でヒスタミンの濃度をチェックしています。
ご家庭でも、魚、特に赤身魚の保存については気をつけましょう。
<予防のポイント>
(1) 加熱する魚であっても常温に置かない。
(2) 冷蔵庫でも雑菌は増えるので、生魚はできるだけ早めに調理して食べる(5℃保存で4日後にはヒスタミンの濃度が増加したという研究報告があります。)
(3) 干物だからと油断しない。