商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2013年1月度 三温糖

<2013年1月度検査状況 12年12月21日~13年1月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規
事前商品
5 16 224 15 0 0 260
既存
取扱商品他
19 61 342 0 0 162 584
合計 24 77 566 15 0 162 844
(昨年度:1038件)

★再検査・継続検査を要するものが、微生物検査4品あり、微生物新規事前検査の1品については、企画見合わせとなりました。その他、微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、商品回収・人体危害に  かかわる不適合はありませんでした。
残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず(検出限界は20ベクレル/kg)でした. 
★卵質検査:問題ありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容>三温糖
届いた商品を見たところ、黒く変色している部分がありました。気になるので使うのを控えましたが、正常品なのでしょうか。

<検査室からのお答え>
ご心配をおかけしました。お申し出現品に、約0.5㎝の黒いかたまりがあるのを確認しました。顕微鏡で確認したところ結晶のかたまりでした。また、水を加えたところ容易に溶け出し外観から、黒いかたまりは「蜜のかたまり」であるとわかりました。人体に影響はありませんので、ご安心ください。

三温糖の製造工程では、しっとり感を持たせるために不純物を取り除いた砂糖の液体を添加します。その影響で、粘りや付着性が強くなり「蜜のかたまり」を形成することがあります。

混入を防止するために、製造工程中で篩(ふるい)や洗浄、検品にて取り除いておりますが、今回のお申し出では篩で排除できない位の大きさであったことから、見逃してしまったものと思われます。

包材には「色のついた粒は砂糖と蜜の固まりですので、安心してご使用ください」と記載をさせていただいていますが、機器の洗浄や検品を強化し再発防止に努めてまいります。


<2013年1月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 4件(5件)
異物混入 62件(53件)
異味異臭 24件(31件)
他意見・質問など 290件(283件)
合計 380件 (372件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

ご存知ですか?栄養表示の見方

 バランスのよい食生活を送るのに便利な「栄養表示」。栄養表示基準の対象となる食品は、一般に販売する加工食品と鶏卵(その他の生鮮食品は対象外)です。

 栄養表示は現在義務ではありませんが、健康増進法に基づき販売する食品に「栄養成分又は熱量に関する表示(栄養表示)」をする場合は、様々なルールが定められています。表示をするばあいは、このルールにそった表示が必要となります。
(*現在、栄養表示の義務化については、食品表示の一元化に向けた検討の中で議論されており、平成25年には法案として提出される予定です)

  まずは、容器包装を開かないでも見える場所に読みやすく表示すること(添付文書にのみ栄養表示がされている場合は、添付文書に表示することも可) 表示する項目は、エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウムの5項目は必ず、セットで表示されています。(炭水化物の代わりに、糖質と食物繊維が表示されている場合もあります)

  また、他の商品との比較がしやすいように、表示する栄養成分の順番も単位も決まっています。表示する単位は、(エネルギーなら「kcal」、たんぱく質なら「g」など)商品を比較して選択しやすいように決められています。
ナトリウムは食塩ではありません。ナトリウムを食塩の量に換算するには、ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩(g)(例えば、2000mg(若しくは2g)と表示してある食品の場合、食塩量に換算すると約5gになります。)

  ナトリウムの下に、その他の表示したい栄養成分が表示してあります。
表示量の誤差の許容範囲も定められています。一定値で記載してあるエネルギーなら実際の量が、必ず表示量の±20%以内の誤差に収まらないといけません。

  また、0(ゼロ)表示や「○○たっぷり」などの強調表示の基準もさだめられています。 「カルシウムたっぷり」と表示してある商品なら、カルシウムを必ず表示することになっています。つまり、含有量を表示していないのに、強調表示のような表示だけをすることはできないことになっています。
こうした基準があることによって、自分に必要な栄養成分を含んでいる(若しくはとりたくない栄養成分が少ない)商品を選ぶことができます。栄養成分表示の決まりを理解して、上手に食品を選択しましょう。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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