商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2012年5月度 CO・OPホイル

<2012年5月度検査状況 12年4月21日~12年5月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 20 23 310 38 0 0 391
抜取商品 34 57 306 2 1 70 470
調査品他 2 20 30 0 1 0 53
合計 56 100 646 40 2 70 914
(昨年度:953件)

見学件数:5件 72名

★5月度は914件の検査(昨年953件)と、商品の相談受付は388件(昨年397件)でした。
★微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物)検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★微生物検査の新規事前検査で2品、再検査を要するものがありましたが、再検査で問題のないことを確認しました。
★残留放射線検査で生鮮・一般食品を100品行い、すべて検出せず(検出限界は各20ベクレル/㎏)でした。
★腹痛下痢、スキントラブルなどでの、同一商品の複数発生はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容>
CO・OPホイル レギュラー25cm×25m
中央部分が白く変色しています。何故でしょうか。

<検査室からのお答え>
 ご心配をおかけしました。
 この度の変色の原因は、『酸化腐食現象』(湿気などにより酸化物が生成・錆びが発生)でした。この商品の素材であるアルミニウムは、色々な長所を持っている反面、水や塩分・酸・アルカリに弱く、気温、湿気など保管されている環境によっては、『酸化腐食現象』がおきる事があります。
 ホイルの中央部分が変色するのは、ホイル端部は空気に触れて乾燥しやすいのに対して、中央部分は水分が抜けにくいためです。なお、ご使用されても人体に影響はありませんのでご安心ください。外箱には注意表示をしておりますが、今後も組合員さんにわかりやすくお伝えするよう努めてまいります。


<2012年4月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 4件(3件)
異物混入 52件(50件)
異味異臭 19件(32件)
他意見・質問など 313件(312件)
合計 388件(397件)

食品に害を与える害虫としてゴキブリやハエなどはよく知られています。 家の中にはさまざまな食品が置かれ,これらは多くの昆虫類やダニ類にとってエサとなっています。これから夏に向かい、虫たちも活発に活動し始めます。食品を最後までおいしく食べて頂くための心がけとして、この時期、食品の保管方法にも注意しましょう。

食品の包材として使用されるプラスチックの袋は、多くは密閉していても通気する素材ですので、匂いで成虫は寄って来ます。ふ化した幼虫によっては,強力な口で袋に穴を開け侵入し食害することもあります。

<害虫のエサになるもの>

米・豆類などの穀類,小麦粉などの穀粉,その加工品の麺やパン・ビスケットなどの菓子類,にぼしやビーフジャーキーなどの乾燥動物質食品,干し椎茸や干し柿などの乾燥植物質食品,七味唐辛子などの香辛料 貯蔵食品など
*そのほか、食品以外でも生薬,畳,毛皮,タバコ,障子紙,本の糊などをエサにして生息します

<食品害虫を防ぐ3箇条>

(1)掃除をこまめに:食品害虫の発生を抑えるためには清掃が重要です。
  害虫の餌となる食品やその屑が戸棚や食品容器の周りに落ちていると発生源となります。

(2)低温と乾燥に虫は弱い:食品を保管する際は低温が効果的です。
  温度が15℃以下になると多くの食品害虫の発育や繁殖が抑えられます。

(3)密封して保管する:一度開封した食品は、虫が侵入出来ないようにしっかり蓋や封をして、
  密封性の高い容器に入れて保管します。特に、一度で使い切れなかった、香辛料、
  粉体食品(小麦粉、天ぷら粉、お好み焼き粉、ホットケーキミックス、ココア等)は要注意です。

「密封した容器に食品を入れ冷蔵庫に保管」が最も良い方法ですが、常温であっても密封した容器に保管すれば、多くの場合は食品害虫の侵入を防ぐことが可能です。

*未開封の食品でも包装が充分でなければ、わずかな隙間があれば産卵されることがあります。
  しっかり密閉できる容器に入れて保管しましょう。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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