商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2012年4月度 果汁キャンディ

<2012年4月度検査状況 12年3月21日~12年4月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 37 15 448 65 3 0 568
抜取商品 27 83 339 0 0 0 449
調査品他 4 10 41 0 1 0 56
合計 68 108 828 65 4 0 1073

見学件数:0件

★4月度は1,073件の検査(昨年1,100件)と商品の相談受付は452件(昨年376件)でした。
★微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物)検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★微生物検査の抜取検査で新規事前検査で3品、再検査を要するものがありました。製造管理の徹底を要請し2品については再検査で問題ないことを確認しました。1品については、企画見合わせとなりました。
★残留農薬検査で2品不適合となり、生産者変更をおこなうとともに、産地へは調査改善を申し入れました。
★残留放射線検査で生鮮・一般食品を108品行い、すべて検出せず(検出限界は各20ベクレル/㎏)でした。
★腹痛下痢、スキントラブルなどでの、同一商品の複数発生はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容>
ぶどう味のものの中に、黒いかたまりのような物が見えます。
これは何でしょうか?りんご、みかんは透明でした。

<検査室からのお答え>
 ご心配をおかけしました。
お申し出現品を調べたところ、黒いかたまりのような物は、果汁成分が凝集した沈殿物でした。製造の際には、0.2㎜程の微細なフィルターを通して充填しておりますので、それ以上の大きさの果肉・果汁繊維は容器内には充填されません。しかし時間の経過とともに果汁成分が凝集したり沈殿する事により、今回のような状態がおこります。沈殿物ですので当該商品を振りますと、目立たなくなります。また、ぶどうはポリフェノール(果汁の色素分)が多く含まれていますから、りんごやみかんの果汁に比べて沈殿は起こりやすくなります。
 商品の裏面にも記載しておりますが、商品の特性としてご理解くださいますようお願いします。


<2012年3月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 1件(3件)
異物混入 69件(56件)
異味異臭 19件(34件)
他意見・質問など 363件(283件)
合計 452件(376件)

 梅雨の時期をひかえ、だんだんと気温・湿度が高く細菌による食中毒が発生しやすい時期に入ります。食中毒を引き起こす主な原因は、細菌とウイルスですが、梅雨から夏になるこの時期は、細菌性の食中毒が増えます。
食中毒はちょっとした気遣いで予防することができます。

食中毒というと、レストランや旅館など飲食店で発生するものと思われがちですが、家庭の食事が原因の食中毒も全体の20%近くを占めており、家庭でも食中毒が起こる危険性は十分にあります。今回は、家庭でできる食中毒予防のポイントをご紹介します。

<食中毒予防の3原則>

・食中毒の原因菌を『つけない・増やさない・殺す』ことが3原則です。

<予防の基本>

・調理前後や食事の前はもちろん、調理中に生の肉・魚をさわった後や、トイレの後、ペットに触れた後には忘れずに手を洗いましょう。

<食品の買い物>

・生鮮品は新鮮なものを購入しましょう。
・食品はビニール袋に小分けにして他の食品と触れないように保存。特に肉や魚は気をつけましょう。
・冷凍食品や冷蔵品はなるべく最後に買い、早めに持ち帰るようにしましよう。

<食品の保存>

・買い物後の食品はただちに冷蔵庫や冷凍庫へ。
・調理前の魚や肉は他のものに触れないようにしましょう。
・冷蔵庫や冷凍庫に食品を詰めすぎると、冷気が回らないので8割程度にしましよう。

<調理>

・食品は十分に加熱しましょう。 ・生野菜はよく洗いましょう。
・魚肉用と野菜・調理済み用とに、できるだけまな板を使い分けましょう。
・調理後に保存するときは清潔な容器に密封し、冷蔵庫に入れましょう。
・まな板、スポンジ、ふきんなどは熱湯消毒や、次亜塩素酸ナトリウムで殺菌・除菌(10mlを1リットルの水に希釈し30分程度つけおき)してから乾燥し、清潔なものを使用しましょう。

<食事>

・食事の前には必ず手を洗いましょう。
・調理前や調理後の食品は、常温で長く放置しないようにしましょう。

食中毒の予防と同時に、もしかかっても重症化しないよう、抵抗力をつけておくことも大切なポイントです。

1年で最も食中毒の多いこの時期、健康な成人でも風邪やストレスなどで、抵抗力はすぐに弱くなってしまいます。食中毒の予防と同時にバランスのよい食事と適度な運動・休養で、菌に負けない体づくりも心がけましょう。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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