商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2012年2月度 さくら卵いろいろパック

<2012年2月度検査状況 12年1月21日~12年2月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 19 12 311 30 0 0 372
抜取商品 45 68 326 2 0 20 461
調査品他 0 1 322 0 4 0 327
合計 64 81 959 32 4 20 1160

見学件数:1件30名

★2月度は1,160件の検査(昨年1,059件)と商品の相談受付は425件(昨年471件)でした。
★微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物)検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★微生物検査の抜取検査で3品再検査を要するものがあり、製造者へ改善・再検査実施を要請しました。
★残留放射線検査で81品行い、すべて検出せず(検出限界は各20ベクレル/kg)でした。
★腹痛下痢、スキントラブルなどでの、同一商品の複数発生はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容>
さくら卵いろいろパック
冷蔵庫から取り出してパックを開けた時に薬品臭がしました。
何故でしょう?

<検査室からのお答え>
ご不快な思いをおかけし申し訳ありません。  
この「薬品臭」は、食中毒菌などへの対策として殺菌洗浄で使用する、「次亜塩素酸ナトリウム溶液」が原因の臭いと判断致しました。  
気温の低い時期で、洗卵水やすすぎ水の温度が低かったため、乾燥工程が不十分になり、気密性の高いパック内で「次亜塩素酸ナトリウム溶液」から発生した塩素と、卵の殻などの臭いが反応し、パックを開けたときに塩素臭が感じられたと思われます。  
「次亜塩素酸ナトリウム溶液」は食器・包丁の台所用品の除菌や、野菜・果物の殺菌など幅広く使用されており、人体には影響はございませんのでご安心ください。  
今後は、臭いが残りやすい状況の時には、検品での確認をより強化いたします


<2012年2月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 5件(3件)
異物混入 54件(58件)
異味異臭 21件(26件)
他意見・質問など 345件(384件)
合計 425件(471件)

遺伝子組み換え食品に「パパイヤ」も追加されました

2011年10月末、JAS法に基づく遺伝子組み換え食品の対象として、パパイヤとパパイヤを原料とする加工食品が追加されました。遺伝子組換え農作物については、品種ごとに、食品としての安全性、国の野生動植物への影響など、科学的に評価し、安全性が確認されたものだけが輸入、流通、生産されています。
遺伝子組換え農産物及びこれを原料とした加工食品には、「食品衛生法」及び「JAS 法」により、以下のような表示が義務付けられています。
分別生産流通管理が行われた遺伝子組換え農産物とその加工品については、「遺伝子組換えのものを分別」「遺伝子組換え」等の表示が義務となり、分別生産流通管理が行われていない「遺伝子組換え不分別」等の表示が義務となっています。

表示が対象なる農産物は、パパイヤを含め8品目となりました。

  • a.大豆(枝豆・大豆もやしを含む)
  • b.とうもろこし
  • c.ばれいしょ
  • d.なたね
  • e.綿実
  • f.アルファルファ
  • g.てん菜
  • h.パパイヤ

このたび国内流通が認められたパパイヤは、ハワイ産の「レインボー」という品種です。
国内流通するハワイ産以外のパパイヤ(国産、フィリピン産など)は、すべて遺伝子組み換えではありません。

まだまだ、一般的には流通されていませんが、機会があれば話のタネに百貨店の青果売場をのぞいてみるのはどうでしょう。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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