商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2009年11月度 白菜みぶ菜ミックス漬

<2009年11月度検査状況 09年10月21日~09年11月20日>
残留農薬 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 46 616 45 13 0 720
抜取商品 33 374 1 0 16 424
調査品他 14 37 0 0 50 101
合計 93 1027 46 13 66 1245

★新規取扱事前検査で13品再検査を要するものがあり、2品については取り扱いを見合わせ、他のものについては再検査をし、問題のないことを確認しました。
★微生物検査・残留農薬・食品添加物の検査では全て、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★新米の品種DNA確認3品、米カドミウム検査10品を外部検査機関で検査し、すべて、問題ないことを確認しました。
★腹痛下痢、スキントラブルなど人体危害については、同一商品の複数発生はありませんでした 

<2009年11月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 6件(27件)
異物混入 64件(131件)
異味異臭 42件(102件)
他意見・質問など 318件(447件)
合計 430件(707件)

●商品お問い合わせ紹介/特徴●

<お申し出内容>
白菜みぶ菜ミックス漬 食べてみたらとても消毒薬臭い。

<調査内容>
お預かりした現品を確認したところ、お申し出通り消毒薬臭が感じられました。
検査の結果、白菜の窒素分含有量が通常よりもやや多いことがわかりました。また、この度のお申し出の原因は、原料白菜が栽培時に使用した窒素肥料を干ばつ後の降雨で急激に吸収したため、それが製造過程で使用する塩と反応して硝酸臭(消毒薬臭)を出したものと考えられます。

今後につきましては、漬込み用の原菜を無作為に抜き取りし、テスト漬込み時に数名で臭いの点検(生産者単位)をし、無臭原菜のみ使用するようにします。また調味液充填時においても数名で臭いの点検を行い、少しでも臭いがあれば製造を中止し、生産者及び畑を変更し製造いたします。


★ レンジで「チン!」―プラスチック容器とラップにも気をつけて★

 電子レンジはほとんどの家庭にある便利な調理器具です。ただし、金属容器での加熱はだめです。使用説明書にも書いてありますね。

 加えて、プラスチック容器を使うときに注意が必要です。使ってはいけない容器は、メラミン樹脂とフェノール樹脂。変形するだけでなく、原料のメラミン(中国の粉ミルク添加で問題になった物質)やホルムアルデヒドが多量に溶けだしてきます。

 また、ラップを使うときは「電子レンジでの使用可」と表示されていても、油分を含む食品など、100℃を超えるような熱し方をしたときや、油分が多い食品と密着させて加熱したときに、ラップに含まれる化学物質が溶けだす場合もあります。唐揚げやトンカツをラップで包んで「チン」-などは避けたほうがよいでしょう。 ではどうしたら?

 油分の多い食品は陶磁器か耐熱ガラスの容器に入れて、同じ種類の容器でふたをして加熱すると飛び散らないし、水分の蒸発も防げます。容器はあまり熱くならないので取り出しも便利です。お試しください。なお、塩素系のラップはアルコールにも溶け出します。お酒やワインにも注意!

放射性物質による問題への取組みはこちら

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