商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2009年1月度 焼鯛

<2009年1月度検査状況>
  残留農薬 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 13 210 13 - - 236
抜取商品 21 285 8 1 8 323
調査品他 3 190 - - - 193
合計 37 685 21 1 8 752

★年末年始をはさみ、検査件数は若干少なくなっています。
★微生物検査は、2月・3月企画予定商品を検査しています。
★外部検査は、輸入エビ(インド産)の抗菌剤検査をおこないましたが、問題ありませんでした。

<2009年1月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況  
人体有症 12件
異物混入 74件
異味異臭 66件
意見・質問など 297件
合計 449件

お正月にご利用いただいた「焼鯛・中」で、「生焼けでは?」「生臭い」とのご意見を複数いただきました。 ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。提出いただいた相談品を確認しましたが、身の部分は火が通った状態で、提出いただいた現品から異臭は確認出来ませんでした。 念のため、製造工場を訪問し、原料の状態や工程管理について確認を行いました。

原料はお届けまでに確認した産地や漁獲時期のもので、特に問題は無いと判断しました。この焼鯛には隠し包丁という鯛に切れ目を入れ生焼け防止対策を実施しており、焼きあがり状態も一尾づつ芯温を計って焼き状態を確認しています。

この度のご指摘は、腹の部分に脂肪分が多く、透明感があったため「生焼け」のように見えたものと考えられます。また“生臭い”というご意見に関しましては、原料鯛が天然物であり、捕食するエサにより特有のにおいを感じる場合があり、個体差による天然物のにおいと焼加減のバラツキなどにより、「生臭い」とのご指摘にたったものと考えられます。取引先とは、次年度に向けて焼きあがりの確認方法を中心に改善を進めてまいります。

●ウイルスと細菌って同じ検査方法なの?●

一般的に食品での食中毒を引き起こす原因としては、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌があげられますが、最近ではノロウィルスが原因の食中毒も多くなっています。

通常の食中毒菌(細菌)は、食品の中で増殖するため原因菌を培養検査により、原因菌の特定が可能です。でもウィルスは生きた細胞内でしか増殖できないため培養検査では検出できず、従来の検査法では原因不明となることも多くありました。

しかし科学進歩により遺伝子を分析する検査法の研究がすすみ、現在はPCR法といわれる遺伝子分析で検査でき るようになり、ウィルスによる食中毒の原因特定も可能となりました。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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